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大アラコ古窯跡 おおアラコこようせき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大アラコ古窯跡
おおアラコこようせき

愛知県田原市にある窯跡。渥美半島の中央部,芦ヶ池のそばにある。平安時代末期の陶器窯で,保延2 (1136) 年から久寿2 (1155) 年まで三河の国司を務めた藤原顕長の銘のある甕が出土していることで知られる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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国指定史跡ガイドの解説

おおアラコこようせき【大アラコ古窯跡】


愛知県田原市芦村町にある窯跡。渥美半島中央部にある芦ヶ池の南西、通称大アラコと呼ばれる谷に位置し、平安末期~鎌倉時代に栄えたと考えられる渥美焼の窯跡の一つ。1950年(昭和25)、窯跡の近辺で「正五位下(しょうごいのげ)行兵部大輔(ぎょうひょうぶたいふ)兼三河守藤原朝臣顕長(あきなが)」とヘラ書きの銘が入った陶器の破片が見つかった。その後、大アラコでも同様の破片が見つかり、数回にわたる発掘の結果、窯跡8基と大甕(おおがめ)や壺、鉢、山茶碗、顕長銘の短頸壺(たんけいこ)などが出土した。出土品は愛知県陶磁資料館(瀬戸市)に保管されている。藤原顕長は藤原北家冬嗣(ふゆつぐ)の子孫で、1136年(保延2)からの8年間と1149年(久安5)からの6年間、計14年を三河国の国司を務めた人物で、顕長の銘入りの壺は、祖先の霊の供養のために大アラコの窯で焼かせたものと思われる。昭和30年代までは過去に渥美半島で陶器を作っていたことが知られておらず、この大アラコ古窯跡の発掘を最初として渥美半島全域で古窯の調査が進み、多くの場所で陶器を生産していたことが明らかになった。1971年(昭和46)に5基の窯跡が国の史跡に指定された。豊橋鉄道渥美線三河田原駅から豊鉄バス「野田」下車、徒歩約50分。

出典|講談社
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