朝日日本歴史人物事典 「大仏宣時」の解説
大仏宣時
生年:暦仁1(1238)
鎌倉後期の武士。北条朝直の子。文永2(1265)年に引付衆,10年に評定衆となり,弘安7(1284)年に北条貞時が執権になると,10年間にわたりそれを補佐する連署となる。また佐渡,遠江の守護としても鎌倉幕府の体制を支えた。やがて正安3(1301)年に貞時が執権をやめると,同じく連署を辞して出家。法名は忍照。その後は京に出たのであろう。吉田(卜部)兼好とも親交があって,北条時頼の昔話を伝えており,『徒然草』にその話が載る。
(五味文彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報