大圏航路(読み)タイケンコウロ(その他表記)great circle route

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精選版 日本国語大辞典 「大圏航路」の意味・読み・例文・類語

たいけん‐こうろ‥カウロ【大圏航路】

  1. 〘 名詞 〙 船や航空機などの、地球の大圏に沿った航路。始点終点とを結ぶ最短距離となる。大圏コース。〔日本気候(1948)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大圏航路」の意味・わかりやすい解説

大圏航路
たいけんこうろ
great circle route

地球上の2地点間を結ぶ最短距離は,その2地点と地球中心を含む断面と地球表面とが交わる線になる。これを大圏といい,それに沿った交通路を大圏航路または大圏コースという。また,その航法大圏航法と呼ぶ。一般に大陸間を結ぶ海航路や航空路線のような長距離の交通路はほぼ大圏航路に沿っている。これに地形海流気流,燃料補給地および通過可能空域などを考慮し,所要時間や燃料消費について最も有利なルートが選定される。こうした方法により航空機の航続可能距離が延び,大圏航路で飛行する路線が増加してきた。 (→心射図法 )

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百科事典マイペディア 「大圏航路」の意味・わかりやすい解説

大圏航路【たいけんこうろ】

地球の大円(大圏)に沿った,すなわち2地点間の最短距離の航路。大洋横断など遠距離航行に利用。絶えず変針しなければならないが,実際はある程度の距離を一定針路で進み,順次変針する。

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