日本歴史地名大系 「大沼・小沼」の解説
大沼・小沼
おおぬま・こぬま
現町域の北部、
当地一帯は近世から函館方面と
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
現町域の北部、
当地一帯は近世から函館方面と
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
群馬県中央部にある赤城山(あかぎ)の火口原湖・火口湖。大沼は火口原湖で、標高1320メートル、周囲約4キロメートル、最大水深16.5メートル。南東は覚満淵(かくまんぶち)の湿原に続き、西の火口瀬沼尾川は利根(とね)川に注ぐ。外輪山の黒檜(くろび)山(1828メートル)や中央火口丘の地蔵(じぞう)岳(1674メートル)に囲まれて風景がよく、周辺のシラカンバの林相もみごとである。前橋、東京に近いので、第二次世界大戦後観光地として急激に発達し、湖岸の大洞(だいどう)には旅館や各種保養施設が整っている。冬は全面結氷するので、昭和初期には天然氷を採取したが、いまはスケートとワカサギの穴釣りが有名。東岸の小鳥ヶ島には赤城神社と志賀直哉(しがなおや)文学碑がある。小沼は火口湖で、大沼の南々東にあって、大沼より150メートル高く、周囲約1キロメートル、南部に銚子伽藍(ちょうしがらん)という峡谷があり、粕(かす)川となって流出する。湖岸には土産(みやげ)店もない静けさで、県花レンゲツツジが美しい。冬は結氷し、スケート場となる。
[村木定雄]
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