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赤城山 あかぎさん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

赤城山
あかぎさん

群馬県中部にそびえる円錐形二重式火山(→成層火山複式火山)。あかぎやまともいう。榛名山妙義山とともに上毛三山と呼ばれる。最高峰は北東隅の黒檜山(くろびさん)で標高 1828m。複輝石安山岩集塊岩からなる活火山で,中央火口丘地蔵岳には角閃石を含む輝石安山岩が見られる。山頂にはカルデラがあり,さらにその中に地蔵岳の中央火口丘がある。外輪山と中央火口丘の間にカルデラ湖大沼(おの),火口湖小沼(この)がある。裾野の斜面は北西から南側にかけてはゆるやかで広く,北東側は浸食が進み,壮年期の地形を示している。400m以下の緩斜面は,野菜畑や桑畑となり,放射状の谷筋に水田が開ける。北麓と西麓の 500~800mの緩斜面に第2次世界大戦後の開拓地があり,高冷地野菜(キャベツ,ハクサイなど)と酪農を中心とする営農が一部で行なわれる。外輪山の内側は赤城県立公園に属する。

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百科事典マイペディアの解説

赤城山【あかぎさん】

群馬県東部にある広大な二重式成層火山。安山岩からなる活火山で,標高1828m。榛名(はるな)山妙義山とともに上毛三山と呼ばれる。外輪山の黒檜(くろび)山が最高峰で,地蔵岳,長七郎山の中央火口丘がある。
→関連項目赤堀[町]伊勢崎[市]大胡[町]大間々[町]群馬[県]上毛三山戦場ヶ原日本百名山沼田[市]前橋[市]

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

あかぎさん【赤城山】

群馬の日本酒。酒名は、地元を代表する霊峰・赤城山に由来。大吟醸酒、純米吟醸酒、本醸造酒などがある。味わいは淡麗辛口。全国新酒鑑評会で受賞実績多数。原料米は山田錦、美山錦、五百万石など。仕込み水は赤城山の伏流水。蔵元の「近藤酒造」は明治8年(1875)創業。所在地はみどり市大間々町大間々。

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デジタル大辞泉プラスの解説

赤城山

群馬県、近藤酒造株式会社の製造する日本酒。平成23酒造年度の全国新酒鑑評会で金賞を受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

あかぎさん【赤城山】

関東平野の北西縁,群馬県東部にある第四紀後半に活動した成層火山。榛名山,妙義山とともに上毛三山と呼ばれる。すそ野の発達はよいが山頂近くは激しく浸食され,複数の峰に分かれている。最高峰は黒檜山で標高1828m。山頂部には小カルデラ(径2~4km,深さ60~300m)があり,その中に2個の溶岩円頂丘の地蔵岳,小沼(この)火山と火口原湖大沼(おの)がある。小沼火山頂部には爆裂火口跡の小沼がある。形成の歴史は,20万~30万年前に溶岩流スコリアが繰り返し噴出して,標高2500mほどの円錐火山(古期成層火山)が形成されたが,浸食などにより破壊された。

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大辞林 第三版の解説

あかぎやま【赤城山】

群馬県南東部にある二重式火山。海抜1828メートル。火口原湖大沼と火口湖小沼このがある。榛名はるな山・妙義山とともに上毛三山の一。あかぎさん。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔群馬県〕赤城山(あかぎやま)


群馬県東部にある複式成層火山。最高峰は外輪山北東部の黒檜(くろび)山で標高1828m。山頂には火口原湖の大沼(おの)や湿原の覚満淵(かくまんぶち)、火口湖の小沼(この)があり、中央に中央火口丘の地蔵(じぞう)岳が噴出。山腹には放射状の浸食谷が発達する。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。榛名(はるな)山・妙義(みょうぎ)山とともに上毛(じょうもう)三山と称される。山頂付近はレンゲツツジやモミジの名所。大沼・小沼は冬季にスケートやワカサギ釣りでにぎわう。南西麓(なんせいろく)の前橋(まえばし)市と北麓の沼田市から赤城道路が通じる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

赤城山
あかぎやま

群馬県、関東平野の北西部にそびえる截頭円錐(さいとうえんすい)型(コニーデ)の二重式火山。「あかぎさん」ともいう。榛名(はるな)山、妙義(みょうぎ)山とともに「上毛(じょうもう)三山」とよばれて、古来群馬県民に親しまれている。外輪山は、最高の1828メートルを示す黒檜(くろび)山と、長七郎(ちょうしちろう)山、荒(あら)山、桑柄(くわがら)山などを結ぶ山嶺(さんれい)で、この内側に東西3キロメートル、南北4キロメートルのカルデラがあり、鐘状(しょうじょう)型(トロイデ)の中央火口丘地蔵(じぞう)岳(1674メートル)や、火口原湖の大沼(おの)、湿原の覚満淵(かくまんぶち)、火口湖の小沼(この)がある。黒檜山からの眺望はまことによく、鍋割(なべわり)山、鈴ヶ岳などの寄生火山もある。山体の基底直径は約30キロメートルで、基盤は古生層、中生層、第三紀層であるが、上部は複輝石(ふくきせき)安山岩からなる溶岩や集塊岩、凝灰角礫(ぎょうかいかくれき)岩などで構成されている。1947年(昭和22)9月のカスリーン台風では、中腹以上の崩壊箇所から巨岩や土砂を流下して、南斜面の荒砥(あらと)川や白(しら)川、西斜面の沼尾(ぬまお)川の沿岸地域では多くの倒壊流失家屋や死傷者を生じた。
 大沼付近の気温は年平均7.9℃、1月零下3.4℃、8月20.0℃で、冬季は降雪がみられ、夏季は雷を発生しやすい。また、低山帯から亜高山帯に属する樹相が豊富で、ブナ、カエデ、ミズナラ、ダケカンバ、シラカバおよび高山植物がみられる。標高約1400メートルの新坂平(しんさかだいら)一帯は、6月中旬県花のレンゲツツジの大群落が満開となり、観光客でにぎわう。この付近では夏季に乳牛やメンヨウの放牧も行われる。裾野(すその)は農牧業が盛んで、放射谷には水田、原形面には桑、小麦、野菜、酪農が目だつ。とくに南斜面には養蚕のための赤城型民家があり、第二次世界大戦後の開拓地も1957年(昭和32)にはすでに34か所に、700戸が入植していた。また1935年(昭和10)県立公園に指定され、観光地として急激に発達し、前橋から大沼湖畔の大洞(だいどう)まで赤城道路(県道前橋赤城線)でバス1時間半となり、さらに1982年大洞から北斜面を縦断して片品(かたしな)川中流の薗原(そのはら)ダム、老神(おいがみ)温泉方面に通ずる自動車道が開通した。1971年には国立赤城青年交流の家ができた。白樺(しらかば)牧場、畜産試験場やスキー場もあり、南側山腹には忠治、梨木(なしぎ)、赤城の温泉や赤城神社もある。[村木定雄]
『『みやま文庫1 赤城』(1961・群馬県立図書館) ▽村木定雄著『裾野の地理』(1967・前橋・煥乎堂)』

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世界大百科事典内の赤城山の言及

【上毛三山】より

…古く上毛野(かみつけぬ)国と呼ばれた群馬県にある赤城山榛名(はるな)山妙義(みようぎ)山の三山の総称。関東平野北部から望むことができ,いずれも名山として古来上州の人々に親しまれてきた。…

【榛名山】より

…群馬県の中央部にある複式成層火山。赤城山,妙義山とともに上毛三山と呼ばれる。《万葉集》には伊香保嶺(いかほね)の名で詠まれる。…

【ムカデ(蜈蚣∥百足)】より

…ハガチ,ムカゼなどの方言があり,天部の一つである毘沙門天の使わしめという信仰があって,これを尊敬する寺(鞍馬寺)や地方がある。また関東では赤城山の神がムカデの姿であると伝えられ,赤城神社の鳥居にはこの虫が彫刻されている。日光二荒山神社の古伝に以下のような話がある。…

※「赤城山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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