精選版 日本国語大辞典 「赤城山」の意味・読み・例文・類語
あかぎ‐さん【赤城山】
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関東平野の北端に位置する。あかぎさんともいい、上毛三山の一。勢多郡八町村と
大沼の水は沼尻付近で環壁を破り
赤城山は八世紀頃は「くろほのねろ」とよばれていたようである。
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群馬県、関東平野の北西部にそびえる截頭円錐(さいとうえんすい)型(コニーデ)の二重式火山。「あかぎさん」ともいう。榛名山(はるなさん)、妙義山(みょうぎさん)とともに「上毛三山(じょうもうさんざん)」とよばれて、古来群馬県民に親しまれている。外輪山は、最高の1828メートルを示す黒檜(くろび)山と、長七郎(ちょうしちろう)山、荒(あら)山、桑柄(くわがら)山などを結ぶ山嶺(さんれい)で、この内側に東西3キロメートル、南北4キロメートルのカルデラがあり、鐘状(しょうじょう)型(トロイデ)の中央火口丘地蔵(じぞう)岳(1674メートル)や、火口原湖の大沼(おの)、湿原の覚満淵(かくまんぶち)、火口湖の小沼(この)がある。黒檜山からの眺望はまことによく、鍋割(なべわり)山、鈴ヶ岳などの寄生火山もある。山体の基底直径は約30キロメートルで、基盤は古生層、中生層、第三紀層であるが、上部は複輝石(ふくきせき)安山岩からなる溶岩や集塊岩、凝灰角礫(ぎょうかいかくれき)岩などで構成されている。1947年(昭和22)9月のカスリーン台風では、中腹以上の崩壊箇所から巨岩や土砂を流下して、南斜面の荒砥(あらと)川や白(しら)川、西斜面の沼尾(ぬまお)川の沿岸地域では多くの倒壊流失家屋や死傷者を生じた。
大沼付近の気温は年平均7.9℃、1月零下3.4℃、8月20.0℃で、冬季は降雪がみられ、夏季は雷を発生しやすい。また、低山帯から亜高山帯に属する樹相が豊富で、ブナ、カエデ、ミズナラ、ダケカンバ、シラカバおよび高山植物がみられる。標高約1400メートルの新坂平(しんさかだいら)一帯は、6月中旬県花のレンゲツツジの大群落が満開となり、観光客でにぎわう。この付近では夏季に乳牛やメンヨウの放牧も行われる。裾野(すその)は農牧業が盛んで、放射谷には水田、原形面には桑、小麦、野菜、酪農が目だつ。とくに南斜面には養蚕のための赤城型民家があり、第二次世界大戦後の開拓地も1957年(昭和32)にはすでに34か所に、700戸が入植していた。また1935年(昭和10)県立公園に指定され、観光地として急激に発達し、前橋から大沼湖畔の大洞(だいどう)まで赤城道路(県道前橋赤城線)でバス1時間半となり、さらに1982年大洞から北斜面を縦断して片品(かたしな)川中流の薗原(そのはら)ダム、老神(おいがみ)温泉方面に通ずる自動車道が開通した。1971年には国立赤城青年交流の家ができた。白樺牧場(しらかばぼくじょう)、畜産試験場やスキー場もあり、南側山腹には忠治、梨木(なしぎ)、赤城の温泉や赤城神社もある。
[村木定雄]
『『みやま文庫1 赤城』(1961・群馬県立図書館)』▽『村木定雄著『裾野の地理』(1967・前橋・煥乎堂)』
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…古く上毛野(かみつけぬ)国と呼ばれた群馬県にある赤城山,榛名(はるな)山,妙義(みようぎ)山の三山の総称。関東平野北部から望むことができ,いずれも名山として古来上州の人々に親しまれてきた。…
…群馬県の中央部にある複式成層火山。赤城山,妙義山とともに上毛三山と呼ばれる。《万葉集》には伊香保嶺(いかほね)の名で詠まれる。…
…ハガチ,ムカゼなどの方言があり,天部の一つである毘沙門天の使わしめという信仰があって,これを尊敬する寺(鞍馬寺)や地方がある。また関東では赤城山の神がムカデの姿であると伝えられ,赤城神社の鳥居にはこの虫が彫刻されている。日光二荒山神社の古伝に以下のような話がある。…
※「赤城山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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