大節(読み)タイセツ

デジタル大辞泉 「大節」の意味・読み・例文・類語

たい‐せつ【大節】

人の守るべき大きな節操。大切なみさお。君臣・父子・男女などの間における節義
「年猶、わかしと雖ども、慷慨にして―あり」〈竜渓経国美談
国家存亡にかかわる重大事

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精選版 日本国語大辞典 「大節」の意味・読み・例文・類語

たい‐せつ【大節】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな節操。重い節義。大義
    1. [初出の実例]「袋硯用物吉江秀才之許遣召可給。文道之大事人之大節也」(出典明衡往来(11C中か)上末)
    2. 「年猶壮(わか)しと雖ども慷慨にして大節あり」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐荘公二四年〕
  3. 重大な事件。大きなできごと。特に、国家の存亡にかかわる重大事。大事。
    1. [初出の実例]「弐を存ぜず心変ぜずして大節に臨む志を奪れず、傾所に命を軽ず」(出典:太平記(14C後)二九)
    2. [その他の文献]〔漢書‐師丹伝〕

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普及版 字通 「大節」の読み・字形・画数・意味

【大節】たいせつ

大事の際の節度。〔論語泰伯〕曾子曰く、以て六尺(りくせき)の(こ)(幼少の君)を託すべく、以て百里の命を寄すべし。大に臨んで奮ふべからず。君子人か、君子人なり。

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