天曹地府祭(読み)テンソウチフサイ

世界大百科事典 第2版の解説

てんちゅうちふさい【天曹地府祭】

陰陽師が修する重要な祭りの一つ。六道冥官祭,天官地符祭とも呼び,曹は縦の2本棒を1本棒にした特異な画の字〈曺〉を用いる。11世紀ころからまつられ,安倍氏が鎌倉幕府の陰陽道を支配してよりこの祭法は盛んとなった。泰山府君を中心とし12座の神に金銀幣素絹,鞍馬を供えてまつる。江戸時代は明正天皇より仁孝天皇まで歴代にわたり土御門(つちみかど)(安倍)家が一代一度の祭りを執行した。すなわち土御門邸内では鏡や衣の撫物(なでもの)を祭壇に安置し,長官,献者,謁者,執事,祭郎,具官が参加し,祭儀には加持,燻香,打磬のごとく仏教的要素がとりいれられ,拍手,奉幣中臣祓など神道の形式も入り,法螺(ほら)を吹く修験道の作法も加わり,まさに諸宗教を合成した独特のものとなっている。

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大辞林 第三版の解説

てんそうちふさい【天曹地府祭】

陰陽道おんようどうで六道の冥官をまつって祈禱する儀式。

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精選版 日本国語大辞典の解説

てんそうちふ‐さい テンサウチフ‥【天曹地府祭】

〘名〙 陰陽道で、戦死者の冥福や病気平癒などを願って、冥官に祈祷をささげる儀式。
※吾妻鏡‐治承四年(1180)八月一六日「為明日合戦無為、被行御祈祷、住吉小大夫昌長奉仕天曹地府祭、武衛自取御鏡昌長給」

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