小枝や葉が異常に密生する植物の病気をいう。樹木の高い枝に出ると鳥の巣またはヤドリギに似た外観となり,ドイツ語などでは〈魔女のほうき〉と呼ばれる。サクラてんぐ巣病は子囊菌類の1種Taphrinaの寄生によって起こり,発病の多いソメイヨシノでは〈天狗巣ははやくも青い葉を出し〉(宮沢賢治)と歌われたように,開花期に病枝だけ葉を密生するのでよく目だつ。モミ類やアスナロのてんぐ巣病は銹病菌(担子菌)によって起こる。菌類によるてんぐ巣病は病枝に形成する胞子の飛散で伝染し,組織中の菌糸で越年するので病枝は根元から取り除かねばならない。キリてんぐ巣病などマイコプラズマ様微生物による病気の多くはてんぐ巣状となるが,これらはヨコバイやカメムシの吸汁で伝染する全身病である。そのほかフシダニの寄生や生理的異常によっても類似の症状が起こる。
執筆者:奥田 誠一
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…前述のように,銹病は葉のさび様の胞子塊が特徴であるが,中には変わった病状を伴うものがある。マツのこぶ病では幹が丸くふくれ,アオモリトドマツのてんぐ巣病では細い枝が密生する。銹病防除には一般に硫黄剤が有効であるが,中間寄主の撲滅も重要な課題で,ナシ園周囲約1kmのビャクシン類栽植を規制する条例をつくっている市がある。…
※「天狗巣病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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