日本歴史地名大系 「太平山三吉神社」の解説
太平山三吉神社
たいへいさんさんきちじんじや
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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秋田市太平山谷地内の太平山山頂に奥宮、市内赤沼に里宮が鎮座する。大己貴大神(おおなむちのおおかみ)、少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)、三吉霊神(みよしおおかみ)を祀(まつ)る。社伝によれば、天武(てんむ)天皇の御代(みよ)に役小角(えんのおづぬ)によって創建され、801年(延暦20)坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が戦勝祈願のため堂宇を建立し再興したという。山岳信仰に由来する神社で、俗に三吉権現(ごんげん)とか三吉さんと称され、北海道から関東に及ぶ広い信仰圏をもつ。旧県社。1913年(大正2)赤沼の遙拝(ようはい)所を里宮とした。例祭は5月8日と10月17日。1月17日に行われる正月行事の梵天祭(ぼんてんまつり)は有名。
[高橋美由紀]
…山頂付近は灌木・草本帯で,標高900m以下はブナ林が卓越し,北側ではおもに秋田杉,南側ではミズナラが加わる。古来,山岳信仰の対象となり,山頂に太平山三吉(さんきち)神社がある。信仰圏は県内一円から北海道方面に及び,秋田市赤沼の里宮は1月17日の梵天祭でにぎわう。…
※「太平山三吉神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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