夷草(読み)エビスグサ

デジタル大辞泉 「夷草」の意味・読み・例文・類語

えびす‐ぐさ【×夷草/恵比須草】

マメ科一年草。高さ約1.5メートル。葉は羽状複葉で、夏、葉のわきに黄色い花を1、2個つける。さやは細長く、弓形に曲がる。種子はひし形で、漢方決明子けつめいしといい薬用に、また、はぶ茶として飲用。北アメリカの原産で、日本には江戸時代に中国から渡来。ろっかくそう。
ワレモコウ別名
シャクヤク古名。えびすぐすり。

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精選版 日本国語大辞典 「夷草」の意味・読み・例文・類語

えびす‐ぐさ【夷草・恵比須草】

〘名〙
① マメ科の一年草。北アメリカ原産で、日本には中国を経て江戸時代に渡来し、薬用として各地で栽培される。高さ一~一・五メートル。全株に短毛がある。葉は羽状複葉で二~四対の小葉からなり、小葉は長さ三~四センチメートルの倒卵形。夏、黄色い五弁の花が咲き、長さ一五センチメートルぐらいの緑色で弓形に曲がった堅いさやを結ぶ。中の種子を決明子(けつめいし)といい、緩下・強壮剤とし、はぶ茶と称して飲用する。ろっかくそう。《季・夏》 〔言塵集(1406)〕
植物しゃくやく(芍薬)」の古名。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕
③ 植物「かわらけつめい(河原決明)」の古名か。〔本草和名(918頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「夷草」の解説

夷草 (エビスグサ)

学名Cassia obtusifolia
植物。マメ科の一年草,園芸植物,薬用植物

夷草 (エビスグサ)

植物。芍薬の古名,河原決明吾木香などの別称

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