奥平康弘(読み)おくだいら やすひろ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

奥平康弘 おくだいら-やすひろ

1929-2015 昭和後期-平成時代の憲法学者。
昭和4年5月19日生まれ。昭和48年東大社会科学研究所教授,61年所長。平成2年国際基督教大教授。16年「九条の会」呼びかけ人に加わる。基本的人権,とくに表現の自由を歴史的,理論的に追究し,憲法擁護の論陣をはった。平成27年1月26日死去。85歳。北海道出身。東大卒。著作に「表現の自由とはなにか」「知る権利」「いかそう日本国憲法」「憲法を生きる」など。

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デジタル大辞泉の解説

おくだいら‐やすひろ〔おくだひら‐〕【奥平康弘】

[1929~2015]憲法学者。北海道の生まれ。表現の自由について研究。日本国憲法については護憲の立場を取った。著「表現の自由を求めて」「いかそう日本国憲法」など。

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百科事典マイペディアの解説

奥平康弘【おくだいらやすひろ】

憲法学者。東京大学名誉教授。北海道函館市生まれ。函館中学,旧制弘前高校をへて,1953年東京大学法学部卒業。鵜飼信成,宮澤俊義に学ぶ。1962年ペンシルベニア大学ロースクールで法学修士。1966年東京大学社会科学研究所助教授。1973年同研究所教授。表現の自由や国民の〈知る権利〉に関する研究が特に有名で,表現の自由の原理論に関する日本唯一の専攻者とされる。選挙権平等権,適正手続など,憲法上の権利にかかわる分野でも大きな功績を遺した。さらに,憲法史の研究も多く,《治安維持法小史》《〈萬世一系〉の研究》は,それ自体が〈歴史〉となる独創的な視点を伴った歴史研究の古典と評価された。〈九条の会〉の呼びかけ人の一人で,改憲の動きに警鐘を鳴らし続けた。主著に《表現の自由》1〜3(1983〜1984年,有斐閣),《〈萬世一系〉の研究―〈皇室典範的なるもの〉への視座》(2005年,岩波書店)など。

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