デジタル大辞泉
「好む」の意味・読み・例文・類語
この・む【好む】
[動マ五(四)]
1 多くのものの中から特にそれを好きだと感じる。気に入って味わい楽しむ。「甘いものを―・む」「推理小説を―・む」
2 特にそれを望む。欲する。「組み打ちはこっちの―・むところ」
3 趣向をこらす。風流にする。
「この男の家には前栽―・みて造りければ」〈平中・一九〉
4 注文する。あつらえる。
「はばかりながら文章を―・まん」〈浮・一代男・一〉
[類語]気に入る・好く・嗜む・愛する
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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この・む【好】
- 〘 他動詞 マ行五(四) 〙 ( 多くのものの中から特にそのものをよしとして選び出す )
- ① 他とくらべて特にそれを好きになる。気に入る。興味をもつ。愛する。
- [初出の実例]「さす竹の大宮人は今もかも人なぶりのみ許能美(コノミ)たるらむ」(出典:万葉集(8C後)一五・三七五八)
- 「中には派手な鴇色、薄萌黄地の紅入り友禅を好(コノ)む者もあり」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉十一月暦)
- ② 趣味的なものを、たしなむ。趣味として身につける。
- [初出の実例]「上はよろづの事にすぐれて絵を興ある物におぼしたり。たててこのませ給へばにや、になく書かせ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)絵合)
- ③ 風流があらわれるように趣向をこらす。風流にする。
- [初出の実例]「この男の家には前栽このみて造りければ、おもしろき菊など、いとあまたぞ植ゑたりける」(出典:平中物語(965頃)一九)
- ④ 得意とする。
- [初出の実例]「ぬりこめどうの弓に、このむ白柄の大長刀とりそへて」(出典:平家物語(13C前)四)
- ⑤ 特にそれを選び望む。注文する。所望する。
- [初出の実例]「文言可二好申一とて、先案文を遣了」(出典:政基公旅引付‐永正元年(1504)四月一三日)
- 「思ふやうな小袖を好(コノ)み、そなたと談合してこしらへたひに」(出典:浮世草子・世間娘容気(1717)四)
- ⑥ 特にそのことを欲する。特にしたいと思う。→このんで(好)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「己がこのむまにまに世を山林にのがれてしづかに一生を終る」(出典:読本・雨月物語(1776)貧福論)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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