子は三界の首枷(読み)こはさんがいのくびかせ

ことわざを知る辞典「子は三界の首枷」の解説

子は三界の首枷

にとって子どもは、いくつになっても、また、どこへ行っても首にかけたのように一生苦労する厄介な存在である。

[使用例] 子は三界のくびかせといえど、まこと放蕩のらを子に持つ親ばかり不幸なるは無し[樋口一葉*大つごもり|1894]

[解説] 古くは、「親子は三界の首枷」といいました。親にとって、子どもがいつまでも気にかかる存在であることを、枷が「三界」に生を変えても首にまとわりついて離れないさまにたとえています。「三界」は過去、現在、未来のこと、もしくは欲界、色界、無色界のことをいいますが、どこへ行ってもといった意味でも用いられました。「首枷」は罪人の首にかける刑具で、罪人を束縛するもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「子は三界の首枷」の解説

子は三界の首枷
こはさんがいのくびかせ

諺(ことわざ)。親は子供を思う心にひかされて、何事も思い切ることができず、一生自由を束縛されることのたとえ。中世以後の仏教的厭世(えんせい)思想を背景にして生まれた諺で、三界は仏教でいう過去・現在・未来の三世をいう。同じ意味の諺に「子はうき世のほだし」がある。

[棚橋正博]

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精選版 日本国語大辞典「子は三界の首枷」の解説

こ【子】 は 三界(さんがい)の首枷(くびかせ)

親は子を思う心に引かされて、一生自由を束縛される。子はうき世のほだし。
※幸若・鎌田(室町末‐近世初)「子は三界のくひかせとは今こそ思ひしられたれ」

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デジタル大辞泉「子は三界の首枷」の解説

三界さんがい首枷くびかせ

親は子を思う心に引かれて、終生自由を束縛されることのたとえ。

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