守武(読み)モリタケ

デジタル大辞泉 「守武」の意味・読み・例文・類語

もりたけ【守武】

荒木田守武あらきだもりたけ

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精選版 日本国語大辞典 「守武」の意味・読み・例文・類語

もりたけ【守武】

  1. あらきだもりたけ(荒木田守武)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「守武」の意味・わかりやすい解説

守武
もりたけ
(1473―1549)

室町後期の俳人伊勢内宮禰宜(いせないくうねぎ)荒木田(薗田(そのだ)家)氏秀(うじひで)の子。15歳のとき十禰宜、以後累進して69歳のとき一禰宜となり、内宮長官を務める。伊勢山田は南北朝期から連歌が盛んで、守武も少年のころから連歌をたしなみ、宗祇(そうぎ)編『新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)』(1495成)には兄守晨(もりとき)とともに一句ずつ入集(にっしゅう)している。現存の連歌作品には『法楽発句集(ほうらくほっくしゅう)』『宗長(そうちょう)追善千句』『秋津洲(あきつす)千句』などがあり、おもに宗長、宗碩(そうせき)、肖柏(しょうはく)の指導を受けた。ほかに『法楽和歌千首』、『世中百首』(道歌)、恋の小話23編などを収めた『守武随筆』の著述もあるが、彼の名を高からしめたのは俳諧(はいかい)作品である。すでに1530年(享禄3)に独吟百韻を詠み、俳諧に興味を示していた彼は、1536年(天文5)に史上初の千句独吟を試み、苦心のすえ、4年後にようやく完成にこぎ着けた。没後守武千句』の名で刊行(1652)され、彼を俳諧始祖の地位に押し上げた。その作風は、無心所着体(むしんしょじゃくたい)(意味不明の句作りをいう)を基調とする前句付(まえくづけ)風の付け方が目だち、荒唐無稽(こうとうむけい)な笑いの世界をつくりだした。ほかに『俳諧詠草』(付句29)、晨彦(ときひこ)らとの『四吟百韻』の俳諧作品がある。伊勢の地は彼を中心として一大俳諧勢力を築き上げ、貞門、談林両期はもちろん、中興期に至るまで俳壇に大きな影響を与え続けた。

[加藤定彦]

 元日や神代のことも思はるゝ

『『荒木田守武集』(1951・神宮司庁)』『伊藤正雄著『荒木田守武』(『俳句講座2 俳人評伝 上』所収・1958・明治書院)』『奥野純一著『伊勢神宮神官連歌の研究』(1975・日本学術振興会)』


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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「守武」の解説

守武 もりたけ

荒木田守武(あらきだ-もりたけ)

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百科事典マイペディア 「守武」の意味・わかりやすい解説

守武【もりたけ】

荒木田守武

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