荒木田(読み)アラキダ

デジタル大辞泉 「荒木田」の意味・読み・例文・類語

あらきだ【荒木田】[姓氏]

姓氏の一。伊勢神宮の神主一族の名。
[補説]「荒木田」姓の人物
荒木田久老あらきだひさおゆ
荒木田守武あらきだもりたけ
荒木田麗女あらきだれいじょ

あらきだ【荒木田】

もと、東京荒川沿いの荒木田原に産した粘着力の強い茶褐色の土。相撲の土俵用。現在では産地に関係なく同種の土をいい、土壁園芸などに用いる。荒木田土

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精選版 日本国語大辞典 「荒木田」の意味・読み・例文・類語

あらきだ【荒木田】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「荒木田土」の略 ) 近世武蔵国東京都)豊島郡町屋、および尾久辺の荒川に沿った荒木田原が主産地であった赤土粘土。粘着力が強く壁や、瓦ぶきの下に用いられ、園芸用にも使われる。

あらきだ【荒木田】

  1. 姓氏の一つ。明治初年まで、代々伊勢の皇大神宮禰宜(ねぎ)、権(ごんの)禰宜を世襲江戸時代には国学者を輩出した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「荒木田」の意味・わかりやすい解説

荒木田
あらきだ

元東京・荒川沿岸の荒木田原に産した壁土用の土で,粘着力があり,土俵盛り土に最も適した土である。現在は利根川南岸我孫子市付近から運んでいる。土俵一つに,4t車8台分を要するが,国技館では,たいていは中心部はそのまま,表面だけを取り替えるので,4t車2台分で足りる。地方本場所ではその土地粘土質の土を使う。

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