安閑(読み)アンカン

デジタル大辞泉 「安閑」の意味・読み・例文・類語

あん‐かん【安閑】

[ト・タル][文][形動タリ]
のんびりとして静かなさま。心身の安らかなさま。
「紅だか白だか要領を得ぬ花が―と咲く」〈漱石草枕
危急に際して、何もせずぼんやりしているさま。「安閑としてはいられない」
[類語]気楽のんき安楽太平楽左団扇能天気気軽気軽いのうのうのほほんぬるま湯につかる安らかのどか安穏静か麗らかうらうら穏やか心静か温和物静かおとなしやか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどり大人しい優柔温順柔順従順温柔温良順良素直控えめ優しいシャイしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静ソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛平穏安泰安寧小康平和和平平安楽楽安逸安易閑閑安息温厚楽天的安堵あんど穏和平然ぬくぬくゆるゆるくつろぐやわらぐ安らぐなご静穏平らかまったりつつがないリラックスイージーゴーイング極楽蜻蛉とんぼ

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精選版 日本国語大辞典 「安閑」の意味・読み・例文・類語

あん‐かん【安閑】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ・ナリ 〙 ( 現代では「と」を伴って副詞的に用いることが多い )
  2. のんびりとして静かなさま。安らかに静かに暮らすさま。
    1. [初出の実例]「今日書之、付進政所了。予安閑之間、詠一首」(出典康富記‐応永二七年(1420)八月二七日)
    2. 「此の中の安閑なるには竹さへ煩になるぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
    3. [その他の文献]〔欧陽修‐豊楽亭記〕
  3. 危急のことがあったりするのに、何もしないでぼんやりしているさま。なすこともなくぼんやりとして時を過ごすさま。
    1. [初出の実例]「ただあんかんと夜を明し日を暮し」(出典:慶長見聞集(1614)四)

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普及版 字通 「安閑」の読み・字形・画数・意味

【安閑】あんかん

しずかにゆったりする。宋・軾〔太白山下早行~〕詩 亂山、たへ 燈澹(あは)し 走、郵を煩はし 安閑、老に愧(は)づ

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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