① チョウ(鱗翅)目に属するガ類以外の昆虫の総称。体は一般に細長く、胸部にある二対の葉状のはねは美しい色彩の種が多く鱗粉(りんぷん)でおおわれる。頭部には、糸状で先端がふくれた一対の触角、および一対の複眼と単眼を具えるほか、ぜんまい状に巻いた口器があり花の蜜や樹液を吸うのに適する。昼間活動し、ふつう、はねを背上に立てて止まる。幼虫はイモムシ・アオムシ・ケムシと呼ばれ、脱皮して蛹(さなぎ)に変態し成虫となる。ガと異なり、繭をつくることはほとんどない。種類は多く、日本には国蝶のオオムラサキのほか、モンシロチョウ・キチョウ・ナミアゲハ・カラスアゲハなど、九科約二五〇種が知られる。普通、はねの色で区別できる。ちょう類。ちょうちょう。こちょう。《 季語・春 》