従属国(読み)じゅうぞくこく(英語表記)subordinate state; vassal state

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

従属国
じゅうぞくこく
subordinate state; vassal state

内政や外交の処理に関して他国 (宗主国) の指示に服する国。国際法上,宗主国の国内法に基づいて外交関係の一部をみずから有するが,他の一部は宗主国が有する。不庸国とも,また主権の行使を一部制限されていることから「半主権国」ともいう。従属国の例としてはブルガリア (1878~1907年) ,エジプト (1840~1914年) ,チベット (1720~1959年) などがある。

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デジタル大辞泉の解説

じゅうぞく‐こく【従属国】

法制上は独立国であるが、政治的、経済的に他国の事実上の支配下にある国。
宗主国(そうしゅこく)国内法に基づいて、外交関係の一部は自ら処理するが、他の部分は宗主国によって処理される国家。トルコが宗主国であった第一次大戦前のエジプトや、1908年までのブルガリアなど。付庸国

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大辞林 第三版の解説

じゅうぞくこく【従属国】

他国家(宗主国)の国内法で自治を認められ、外交関係の一部は自ら処理するが、他の部分は宗主国によって処理される国。第一次大戦前のエジプト(宗主国はオスマン帝国)がその例。従国。付庸国。 ⇔ 宗主国
形式上は独立しているが、政治・経済などの面で、他国の制約・支配を受けている国。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

従属国
じゅうぞくこく
dependent state

対内的・対外的関係の処理に関し、他国に従属する地位にある国家。広義では、事実上、政治的、経済的に従属関係にある国を意味するが、狭義では、付庸(ふよう)国vassal stateと被保護国protected stateを意味する。
 付庸国とは、一国の一部が国内法により独立的地位が認められたもので、なお本国との従属関係が残されているものをいい、本国を宗主(そうしゅ)国suzerain stateとよぶ。被保護国とは、条約により他の国家の保護の下に置かれ、通常は対外的権能の一部が制限されたもので、保護する国を保護国protecting stateとよぶ。しかし、被保護国のことを保護国とよぶ場合もある。付庸関係、保護関係とも、その内容は一律ではない。[佐分晴夫]

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精選版 日本国語大辞典の解説

じゅうぞく‐こく【従属国】

〘名〙
① 法的には独立国だが政治、経済、軍事が実際には他の国によって支配されている国。
② ある国に従属する関係を結び、外交能力が完全でない半主権国。フランスの被保護国であるモナコ、かつてトルコを宗主国としていた時代のブルガリアなどの例がある。⇔宗主国

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世界大百科事典内の従属国の言及

【宗主国・従属国】より

…国家の一部が独立しようとする段階で,制限された主権を本国の国内法によって認められる場合,本国が宗主国と呼ばれて主権国家であり続けるのに対し,独立しようとする国家の一部は,従属国,従国,付庸国などと呼ばれる半主権国である。ただ,従属国は,同じ半主権国であっても,被保護国(保護国・被保護国)と違って,本国の一部と考えられるから,宗主国が行う戦争に巻き込まれるし,宗主国が締結する条約に拘束される。…

※「従属国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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