定義温泉(読み)じようげおんせん

日本歴史地名大系 「定義温泉」の解説

定義温泉
じようげおんせん

[現在地名]宮城大倉 屋敷平

白髪しらかみ山の麓、大倉おおくら川の支流川の谷に位置し、西方さいほう(定義如来)北方約二キロにあたる。塩類泉で無色、湧出温度は三九度と低いが、神経症に特効ありとして療養に来湯するものが多かった。開湯に関する確たる記録はなく、「大倉村安永風土記」には「温泉、上下湯川と申所ニ御座候、湯治仕候者無御座候得共、温泉ニ付御書上仕候事」とある。その後、寛政年間(一七八九―一八〇一)早坂新四郎が開発にあたったが中途挫折し、またその後の度々の復興企画も失敗に終わった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「定義温泉」の意味・わかりやすい解説

定義温泉
じょうげおんせん

宮城県中央部、仙台市青葉区にある温泉。大倉川上流、後白髪(うしろしらひげ)山の南麓(なんろく)にある。精神病卓効ありといわれる。泉質塩化物泉。定義の集落平家の落人(おちゅうど)の伝説をもち、平貞能(さだよし)(定義)が阿弥陀如来(あみだにょらい)を祀(まつ)ったといわれる西方寺定義如来)がある。

[長谷川典夫]

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デジタル大辞泉プラス 「定義温泉」の解説

定義温泉

宮城県仙台市青葉区、大倉川上流にある温泉。“定義”は「じょうげ」と読む。古くから精神疾患に効くとされ“逆上(のぼせ)引下げの湯”と呼ばれる。

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