デジタル大辞泉
「逆上」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ぎゃく‐じょう ‥ジャウ【逆上】
〘名〙
① 興奮して、
頭部や
顔面などが充血すること。のぼせ上がって
精神が正常でなくなること。現在では、激しい怒りや悲しみなどのため、頭に血がのぼって興奮し、取り乱すことをいう。
※
歌舞伎・𢅻雑石尊贐(1823)四立「逆上
(ギャクジャウ)あって猶更に、臣等の詞、お聞き済みなき御有様」
② 煙などがさがらずに逆にのぼること。
のぼせ【逆上】
〘名〙 (動詞「のぼせる(逆上)」の
連用形の
名詞化)
熱気や興奮などのために、頭がぼうっとすること。上気すること。また、そのような
体質や
病気。
さか‐あがり【逆上】
〘名〙
鉄棒、
つり輪などで懸垂し、体をそらせ、
両足を上にあげ、さかさまの
姿勢から
反動を利用し、腕の力を使って体を引き上げる技。
※
林檎の下の顔(1971‐73)〈
真継伸彦〉一「足かけ上りや逆上りすらなかなかできなかった」
のぼせ‐あが・る【逆上】
〘自ラ五(四)〙 すっかりのぼせる。ひどくのぼせる。
※歌舞伎・伊勢平氏梅英幣(1820)五立「あの
釜風呂へ打込まれ、逆上
(ノボ)せあがって居ながらも」
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