デジタル大辞泉
「実法」の意味・読み・例文・類語
じ‐ほう〔‐ハフ〕【▽実法】
[名・形動]《「じっほう」の促音の無表記》まじめなこと。きちんとしていること。また、そのさま。律儀。じっぽう。
「―に小さき丸髷をぞ結いける」〈一葉・うつせみ〉
「―なる人のゆるぎ所あるまじきをとて」〈源・真木柱〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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じっ‐ぽう【実法】
- 〘 名詞 〙
- [ 一 ] ( :ポフ ) 仏語。因縁によって生ずるものに対して、永遠にかわらない実体的な存在をさす。⇔仮法(けほう)。
- [初出の実例]「実我実法の盛なる睡は未だ長夜の中に寤ず」(出典:愚迷発心集(1213頃))
- [ 二 ] ( :パフ )
- ① ( 形動 ) まじめなこと。また、そのさま。篤実。謹厳。じほう。
- [初出の実例]「我も人も乱れ遊はむ時、かたくしつほうなるもわろし」(出典:六波羅殿御家訓(13C中)三四条)
- ② 実際の様子。実体。
- [初出の実例]「塾に於て、出入の諸生徒に解体新書を毎(つね)に講じて、其実法を人に示せし」(出典:蘭東事始(1815)下)
じ‐ほう‥ハフ【実法】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「じぼう」とも ) まじめなこと。また、そのさま。篤実。
- [初出の実例]「我をのこはじほうにはあらぬ物ぞ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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