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家庭医 かていいfamily doctor

翻訳|family doctor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

家庭医
かていい
family doctor

普段から家族の健康状態をよく知っており,一家の健康管理に責任をもつ「かかりつけの医師」のこと。生活環境などをよく知っているため,いざ病気になった場合に的確な診断ができる。また,家族と医師との間に相互信頼という人間関係があって初めて医療というものが成立する。イギリスが先鞭をつけた,社会保障の一環としての家庭医登録制度は,各人が診療所に登録しておき,病気の場合は,その診療所の一般医に診察を受ける。専門医による診断,治療や入院が必要なときは,この一般医の紹介で患者は専門医のいる専門病院へ送られる。家庭医登録は年ごとに更新される仕組みになっている。こうして家庭医は医療保障の窓口であり,専門医療体系への接点となっている。アメリカでは医学が細分化されすぎた弊害を解決するため,脳外科医などの専門医と同レベルの家庭医学専門医の制度をつくり,すでに5万人以上が活躍している。日本の場合は,現行の保険制度によって,家庭医に対する人間関係と報酬習慣は,ほとんど廃絶されてしまった。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

家庭医

医師国家試験に合格して臨床研修を終え、特定診療科を選ばず、内科や外科、小児科などを総合的に診療する医師。比較的軽い症状の病気やけがを診治療し、専門的な治療が必要な場合は、専門医を紹介する。

(2009-03-12 朝日新聞 朝刊 北海道総合)

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デジタル大辞泉の解説

かてい‐い【家庭医】

患者の年齢・性別・疾患などにかかわらず、地域住民の健康を支える医師。患者や患者の家族と密接な連携を保つことで、予防・治療・リハビリなどを行う。状況に応じて専門医を紹介するのも重要な役割とされる。→総合医
[補説]欧米では家庭医と専門医が明確に分業されており、医学教育も初期段階から分かれている。日本では、昭和61年(1986)に日本家庭医療学会が設立され、養成研修や勉強会などを運営。平成21年(2009)7月には、同学会による第1回目の「家庭医療専門医」の認定審査が行われた。

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大辞林 第三版の解説

かていい【家庭医】

家族のかかりつけの医者。家族や地域住民の健康相談や初期診察を受け持つ医者。かかりつけ医。ホーム-ドクター。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

家庭医
かていい

地域に根ざして、年齢・性別・疾患の種類を問わず、患者やその家族など住民の健康を支え、治療やリハビリテーションおよび疾病(しっぺい)の予防にかかわる医師。幅広い診療領域をカバーし、おもに生活習慣病などのよく遭遇する疾患(コモン・ディジーズcommon disease)の診療にかかわり、必要に応じて適切な専門医を紹介する役割も担う。いわゆる総合診療医であることが望ましい。[編集部]

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