(読み)グウ

デジタル大辞泉 「寓」の意味・読み・例文・類語

ぐう【寓】[漢字項目]

人名用漢字] [音]グウ(慣)
一時的に別の所に身を寄せる。仮住まい。「寓居仮寓寄寓流寓
他の物を利用して気持ちを託する。「寓意寓言寓話
目をとめる。「寓目
[名のり]より・よる

ぐう【×寓】

仮の住まい。寓居。
「中島叔母の―は」〈蘆花思出の記
自分の住まいをへりくだっていう語。「田中

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精選版 日本国語大辞典 「寓」の意味・読み・例文・類語

ぐう【寓】

  1. 〘 名詞 〙 仮ずまい。寓居。家。
    1. [初出の実例]「金沢の人、米山保三郎氏始めて余の寓を叩けり」(出典:筆まかせ(1884‐92)〈正岡子規〉二)

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普及版 字通 「寓」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 12画

(異体字)
12画

[字音] グウ・グ
[字訓] やどる・かりずまい

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は禺(ぐ)。禺は然(ぎょうぜん)たる姿をしたもので、のち木偶・土偶の類をいう。これを屋(宀(べん))のうちにおく意で、神の一時寓寄することをいう。〔説文〕七下に「寄なり」とあり、本来は神事に用いる字であった。〔礼記、曲礼下〕に「大夫は祭を大夫に寓す」とあり、大夫たるものが国を去るときの礼をいう。それより他に寓寄する意となり、寓意・寓言のように用いる。

[訓義]
1. 神霊が一時やどる。
2. やど、やどる、よせる。
3. かりに住む、一時のかりずまい。
4. すみか、寄寓。
5. 愚と通じ、おろか。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕寓 ヨル・ヤドル・トドマル・アル・ツク・ノコス・ヨス・タマタマ・ソバム/寓生 ヤドリキ・ホヤ

[熟語]
寓意・寓屋寓懐・寓客・寓寄・寓居寓興・寓形寓憩寓献・寓言・寓公・寓士寓止・寓氏寓思・寓視・寓試寓辞寓舎寓錫・寓宿・寓処・寓所・寓書・寓賞・寓食・寓職・寓人・寓世・寓生寓籍寓銭・寓息寓属・寓直・寓邸・寓馬・寓物寓望・寓命・寓目・寓話
[下接語]
遠寓・仮寓・遐寓・寄寓・羈寓・客寓・久寓・僑寓・暫寓・所寓・託寓・直寓・同寓・浮寓・木寓・遊寓・流寓・留寓・旅寓・露寓

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