寡聞(読み)カブン

精選版 日本国語大辞典 「寡聞」の意味・読み・例文・類語

か‐ぶんクヮ‥【寡聞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 見聞がせまいこと。また、そのさま。知識の乏しいことを謙遜していう場合に用いることが多い。「寡聞にして知らない」
    1. [初出の実例]「旗蚊羽以標旅。杖我見戟。弄寡聞剣。攘霜臂。戦魍魎原」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. 「精細なる進歩を記するは最も難事たらざるべからず、加ふるに余の寡聞を以てす、焉ぞ其万一を窺ふを得ん」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)
    3. [その他の文献]〔礼記‐学記〕

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普及版 字通 「寡聞」の読み・字形・画数・意味

【寡聞】か(くわ)ぶん

見聞がせまい。〔礼記、学記〕獨學にして友無ければ、則ち陋にして寡聞なり。

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