専想寺(読み)せんそうじ

日本歴史地名大系 「専想寺」の解説

専想寺
せんそうじ

[現在地名]大分市森町

九州最古の真宗寺院といわれる浄土真宗本願寺派の寺。竜華山と号し、本尊阿弥陀如来。昭和五〇年(一九七五)本堂を焼失したが、同五六年に再建し現在に至る。寺蔵の開基出誕来専想寺要用記・豊後国大分郡高田森町村専想寺ノ縁由などによると、開基天然浄祐は嘉吉二年(一四四二)篠田教弘と大内持世の女咏子を父母として出生。教弘の父持盛は大内義弘の一〇男で、義弘の舎弟篠田盛高(和泉篠田城主)養子となった人物である。元服後は篠田左衛門尉盛之と名乗るが、寛正元年(一四六〇)長門長府ちようふ(現山口県下関市)功山こうざん禅寺に入り、夢遊禅師について出家し天然と号する。文明元年(一四六九)上洛すると黒谷金戒光明くろだにこんかいこうみよう(現京都市左京区)で浄土宗鎮西派を学び、同六年には豊前に下ってやなぎうら(現宇佐市)で浄土宗の布教を始めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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