小安温泉(読み)おやすおんせん

日本歴史地名大系 「小安温泉」の解説

小安温泉
おやすおんせん

[現在地名]皆瀬村畑等 湯元

皆瀬川の上流左岸、小安の南約二キロに位置する。天和元年(一六八一)の領中大小道程(秋田県庁蔵)に「湯沢札場より鐘打沢通小安湯本迄」六里二九町五〇間の道程が記されていることからみて、この経路による湯治客などの往来もあったものとみられる。

梅津政景日記」慶長一七年(一六一二)九月二七日条に「内膳殿御湯治ニ付テ、湯本ヘ差越候飛脚罷帰候」とあり、渋江政光が湯治に来ている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小安温泉」の意味・わかりやすい解説

小安温泉
おやすおんせん

秋田県南東部、湯沢市皆瀬(みなせ)にある温泉。皆瀬川上流左岸の小安峡に臨み、「小安峡温泉」とも。開発は1596年(慶長1)ごろといわれ、湯治場として藩主も利用したという。熱湯を噴出する大噴湯があり、河原天然浴場をつくる。泉質硫黄泉。JR奥羽本線湯沢駅からバスの便がある。皆瀬川のさらに上流には大湯温泉がある。

[宮崎禮次郎]

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デジタル大辞泉プラス 「小安温泉」の解説

小安温泉

秋田県湯沢市にある温泉。“小安”は「おやす」と読む。県南東部、皆瀬川上流左岸の小安峡に臨み、小安峡温泉とも呼ばれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小安温泉」の意味・わかりやすい解説

小安温泉
おやすおんせん

小安峡温泉」のページをご覧ください。

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