日本歴史地名大系 「小海村」の解説
小海村
こうみむら
現小海町の千曲川東側の全域。東は
東から関東山系の支脈
中村の北方、相木川の右岸に突き出した急峻な丘陵上に「ねごや城跡」がある。狼煙台とよばれ、山麓に「ねごや」の地名があり、居住地として好適な湧水がある。頂上からは相木の見張城跡と呼応し、北西方には本間城や蟻城があり、戦国時代相木方面と関係をもった狼煙台と考えられる。
天正六年(一五七八)上諏訪造宮帳(諏訪大社上社文書)に「上諏方北方大鳥居 佐久郡之内拾二郷(中略)小海之郷壱貫三百文」とある。天正一四年依田康国領で信州佐久郡之内貫之御帳には一二〇貫文、元和三年(一六一七)仙石忠政領で御郡中永楽高辻(大井篤義氏蔵)では二一〇石の村。
寛永六年(一六二九)徳川忠長領、小海村検地帳(四冊)によれば、高二二二石五斗五升四合、耕地三一町三段九畝九歩、そのうち田は一町八段三畝二歩で、上田はなく、中田が中村に二枚(一段五畝一八歩)だけ、下田も中村・本村に五枚(一段九畝七歩)。
小海村
おうみむら
小海村
こうみむら
小海村
おみむら
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報