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尿検査 にょうけんさ urine examination

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尿検査
にょうけんさ
urine examination

検尿ともいう。診断のために尿の成分その他を調べること。混濁尿や血尿で腎臓や膀胱,尿道などの病変がわかるほか,尿中には全身の代謝産物と病的成分が出てくるので,糖尿病,フェニルケトン尿症などを知ることができる。

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デジタル大辞泉の解説

にょう‐けんさ〔ネウ‐〕【尿検査】

診断のため、尿を検査すること。尿にさまざまな代謝産物が排出されるので、腎臓・泌尿器だけでなく全身の疾患を見つけるため行われる。検尿。

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百科事典マイペディアの解説

尿検査【にょうけんさ】

尿は代謝終産物を含み,また病的状態では正常で出現しない物質が尿中に現れるので,尿検査は尿路系疾患だけでなく,心臓,肝臓,膵臓など全身性疾患の診療にも重要である。
→関連項目診断スクリーニング検査

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とっさの日本語便利帳の解説

尿検査

糖、たんぱく、細胞成分、潜血反応などを見る。糖尿病や腎臓などの異常を発見する手がかりになる。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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世界大百科事典 第2版の解説

にょうけんさ【尿検査 urinalysis】

尿から疾病の診断,治療のために必要な情報を収集するための検査。検尿ともいう。尿を調べることによって,病気の有無,病気の性質,病状をより詳しく知ることができる。尿検査を疾病診断に利用したのは古代バビロニアに始まる。前400年代にヒッポクラテスは病気の有無を知るために尿の観察が役立つことを記録に残した。もちろん当時の検査は肉眼的観察であるが,1700年代以降の近代科学技術の進歩はそのまま尿検査法に応用され現在に至っている。

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大辞林 第三版の解説

にょうけんさ【尿検査】

泌尿器および全身的な疾患の診断に役立てるため、尿を顕微鏡や物理的・化学的方法で検査すること。普通、色・清濁・比重、タンパク・糖・ウロビリノーゲン、潜血・沈渣物などを調べる。検尿。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尿検査
にょうけんさ

健康診断の代表的な検査項目で、検尿ともいう。尿を生成する腎臓(じんぞう)をはじめ、その通路である尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道に病変があれば混濁尿や血尿などの異常が現れるが、そればかりでなく、尿中には全身の代謝産物が排泄(はいせつ)されているので、泌尿器以外の全身的な疾患の診断にも尿検査は欠くことができない重要なものである。しかも、患者に無理なく採取できるので、今日では検尿のない健康診断はなく、診療の一部となっているといってもよい。
 検査する尿は新鮮なもので、滅菌または清浄な容器に採取したものでなければならない。ときには1日分(24時間)の尿を蓄尿して検査することもある。また、病変の部位を知るために1回の排尿を二つのコップに分けて採取することもある。これを二杯分尿法といい、一杯目に混濁が著明な場合には前部尿道、二杯目の混濁が強い場合は後部尿道、二杯とも同様に混濁しているときは膀胱より上方の尿路に病変があると推定される。女子では外陰部の分泌物などが混入するので、排尿の最初は捨てて中間尿を尿器に採取するか、カテーテルを尿道に挿入して尿を採取する必要がある。男子でも包茎の場合は包皮内の汚物を清拭(せいしき)してから排尿させる。
 まず、尿の色調、清濁、比重、酸性度を調べる。尿の色は尿量が多いときには水のように淡く、量の少ないときには濃い黄褐色を呈する。正常尿の比重は1.015~1.025であり、酸性度は健康者でもpHが4.85~8.0の範囲で動揺がある。混濁のあるものは多くは病的であるが、健常なものでも塩類のために一時的に濁ることがある。塩類の場合は加熱するか、酢酸などの滴加によって清透となるので、病的なものと区別できる。
 タンパクの検査には、鋭敏なスルホサリチル酸試験が広く用いられる。20%のスルホサリチル酸液を数滴加えると、タンパクのある場合には白濁を生ずる。糖の検査には、普通、ニーランデル法が用いられる。試験管に尿を採取し、その10分の1量のニーランデル液を加えて煮沸する。糖があれば灰褐色ないし黒色となる。最近は、簡易にタンパクや糖の有無を検査する試験紙が発売されている。
 なお、正確に排出量を知るためには容量試験が行われる。そのほか、肝機能不全を検査するためにビリルビン、ウロビリン、ウロビリノーゲンの試験が行われるし、さらに種々の異常物質の存否を検査する数多くの検査法がある。こうした物理的・化学的検査を行うとともに、尿の一部を遠心分離機(毎分1000~1500回転)にかけ、上澄みを除いたあとに残ったもの(沈渣(ちんさ))について顕微鏡検査をする。まず、尿沈渣の一部をとって染色を施さずに鏡検する。これによって、赤血球や上皮細胞、塩類の結晶、原虫や真菌などの有無ならびに細菌の運動を知ることができる。次に、沈渣を載物ガラス上に塗抹固定し、メチレンブルー液で染色して鏡検する。これによって白血球の多い少ない、細菌の有無ならびに菌の形態や存在部位などを綿密に検査する。さらに、細菌の鑑別や分類ならびに治療面での抗生物質の選択を考慮し、特殊染色を施して鏡検する。代表的なものにグラム染色法やチール染色法があり、チール染色法は結核菌の検出には欠くことができない。鏡検によって細菌の種類はだいたい推定できるが、さらに精確な分類を必要とする場合は、尿の培養を行う。これによって抗生物質に対する耐性も検討できるので、治療上、薬剤の取捨選択の指針となる。[加藤暎一]

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世界大百科事典内の尿検査の言及

【医療】より

… 診察のときに,体温測定や血圧測定も行われる。
[臨床検査]
尿の検査尿のなかには,いろいろの体内の代謝物質が含まれている。人が病気にかかると,これらの代謝物質の組成が変わるとともに,健康人の尿のなかには含まれていないような,タンパク質,糖,血色素,胆汁色素,アセトン体などの異常物質や微生物などが出現してくる。…

【学校検尿】より

…日本の小学校,中学校,高等学校では,毎年1回定期健康診断を行うことが〈学校保健法〉によって定められているが,1973年5月,この学校保健法施行令が一部改正され,その定期健康診断のなかに尿検査という項目が加えられた。したがって74年以来,全国の小中高校においては,毎年4月から6月にかけて,全児童・生徒を対象として検尿が行われている。この学校で行う集団検尿のことを学校検尿とよんでいる。定期健康診断に検尿がとり入れられた理由として,小中学校の長期欠席者や体育見学者のなかに慢性腎臓病の子どもが多いことから,このような慢性腎疾患児を早く発見して,正しい治療および生活管理をすることが必要であるとする学校関係者の意見が強くなったことが,まずあげられる。…

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