
(てん)。屍衣の襟もとに、呪具の
を加えて塡塞し、屍体に邪霊の憑(つ)くのを防ぐ意で、もと塡塞を意味した字であろう。塞の初形も
に従う字である。また禳(はら)う意の襄(じよう)も、その初形は
に従い、さらに祝告の器(
(さい))二器を列ねる形で、展・塞・襄は字の構成に通じるところがある。〔説文〕八上に「轉ずるなり」と展転の意とするが、屍体を改めるための展屍の意。手足を伸ばした形で葬ることを伸展葬という。〔説文〕八上に別に
(てん)字を出して「丹
(たんこく)(あかいちりめん)の衣なり」とするが、展と同字。
は呪禁に用いるもの。丹
の義は
(てん)がその本字であろう。
(せん)と通じ、まこと。
tyanは声義近く、
は巫のもつ呪具の工を集めた形。それを衣中に塡塞するを展という。塡dyen、鎭(鎮)tji
nは枉死者を塡塞して祀り、その呪霊を鎮める意の字で、みな死霊に対する行為を意味する字である。
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▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...