出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…給食の語自体は第2次大戦後一般的に使われるようになったものだが,実質的には古くから存在したはずである。飢饉のさいの施行(せぎよう)や災害時の炊出しもその一形態であろうし,平時のものでは平安期から宮中の大饗(たいきよう)などのさい下級職員たちに給付された屯食(とんじき)なども,給食の一種と考えることができよう。いずれにせよ,切り詰められた時間や予算内での大量調理によるものだけに,料理内容は低下しがちである。…
…地方によっては晴の日に作り,神仏に供えるところもある。《貞丈雑記》に〈屯食と云はにぎり飯の事也〉とあるように,古く平安時代以降は屯食(とんじき)と呼ばれ,儀式や宴会のさい諸司や従者に給された。握飯を焼いたものは焼きむすびなどと称されるが,《大和本草》(1709)はこれを焼飯(やきいい)と呼び,下痢などの病人によいとしている。…
※「屯食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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