山下金作(読み)やました きんさく

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山下金作」の解説

山下金作(4代) やました-きんさく

1791-1859* 江戸時代後期歌舞伎役者
寛政3年生まれ。3代嵐三五郎の門人天保(てんぽう)3年4代を襲名。年増役,世話女房役に定評があり,京坂歌舞伎の大立者となった。安政5年12月23日死去。68歳。大坂出身初名は嵐三蔵。前名は嵐三勝(3代)。俳名は梅芝。屋号浜屋,のち天王寺屋

山下金作(2代) やました-きんさく

1733-1799 江戸時代中期-後期の歌舞伎役者。
享保(きょうほう)18年生まれ。初代中村富十郎の門人から初代山下金作の養子となり,寛延2年2代を襲名。女方として名をなした。寛政11年9月12日死去。67歳。大坂(一説に摂津兵庫)出身。前名は中村半太夫。俳名は里虹,里好。屋号は天王寺屋。

山下金作(初代) やました-きんさく

?-1750 江戸時代中期の歌舞伎役者。
初代山下又四郎にまなび,養子となる。大坂で若女方として初舞台ふみ,江戸でも活躍。元文2年2代又四郎を襲名し立役(たちやく)に転じたが,不評のため4年名,役柄とも元に復した。寛延3年7月2日死去。通称は文五郎。俳名は里虹,李紅。

山下金作(6代) やました-きんさく

?-? 幕末-明治時代の歌舞伎役者。
4代山下金作の門人。5代が没したため養子となり,慶応元年6代を襲名。明治13年ごろまで女方として京阪で活躍した。本名は田村金作。初名は山下菊之助。前名は嵐三勝(4代)。俳名は里虹。屋号は天王寺屋。

山下金作(3代) やました-きんさく

?-? 江戸時代後期の歌舞伎役者。
3代芳沢あやめの子芳沢崎太郎または2代山下金作の子(養子とも)の3代山下亀松が襲名したといわれるが,詳細は不明。文化4年(1807)ごろ大坂の中芝居で若女方をつとめた。

山下金作(5代) やました-きんさく

?-1861 幕末の歌舞伎役者。
4代山下金作の養子となり,安政7年5代を襲名。大坂の芝居で女方として活躍した。文久元年死去。前名は瀬川路之助(3代)。俳名は路暁,梅枝。屋号は天王寺屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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