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幞頭 ボクトウ

4件 の用語解説(幞頭の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ぼく‐とう【×幞頭】

律令制で、朝服に用いたかぶり物。中国唐代に士大夫などが着用した頭巾(ずきん)を模したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼくとう【幞頭 pú tóu】

中国の被物(かぶりもの)の一種。黒布で結髪を包む風習は中国では秦・漢以前から行われていたが,南北朝時代の末,北周の武帝は布の両端を裁って4本の脚をつくり,これを頭の上と後でそれぞれ結び合わせた。このため〈四脚〉などと呼んだ。これが幞頭の起源となり,その後隋・唐時代になると官吏の公式の冠となったが,羅や紗の薄い絹地に漆を塗って固めた硬質の幞頭があらわれた。日本の朝服に幞頭が採用されたのは〈衣服令〉以後のことである。

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大辞林 第三版の解説

ぼくとう【幞頭】

律令制で、朝服とともに着用する冠。髻もとどりを入れてつつむ頭巾の類。四つの脚紐のついた中国の被り物にならったもの。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ぼくとう

律令(りつりょう)制で、成人男子が公事のとき用いるよう規定された被(かぶ)り物。養老(ようろう)の衣服令(いふくりょう)では頭巾(ときん)とよび、朝服や制服を着用する際被るとしている。頭は盤領(あげくび)式の胡服(こふく)を着るときに被る物であり、イランより中国を経て日本に伝えられたものと考えられる。原型は正方形の隅に共裂(ともぎれ)の紐(ひも)をつけた布帛(ふはく)を髻(もとどり)の上から覆って縛る四脚巾(しきゃくきん)といわれるもの。それをまえもって成形し、黒漆で固形化して被る物に変えた。貞観(じょうがん)儀式や延喜式(えんぎしき)で一枚とか一条と数えていて、元来平たいものであったことを示している。四脚巾着用の遺風は、インド・シク教徒の少年にみられる。[高田倭男]

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世界大百科事典内の幞頭の言及

【冠】より

…【町田 章】
[中国漢代以降の冠]
 中国の歴代王朝は基本的には漢代の冠制を踏襲したが,南北朝ごろから巾,幘が公式のかぶりものとして採用され,冠は祭服および朝服の一部に残るだけとなった。とくに,隋・唐以後,朝服の冠はほとんど幞頭(ぼくとう)によって代用され,その制度は7~8世紀の日本や朝鮮の冠服制にも伝えられた。《衣服令》にも〈礼服(らいふく)の冠〉が記されている。…

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