知恵蔵 「山本太郎」の解説
山本太郎
1974年11月24日、兵庫県宝塚市出身。高校1年生の時にテレビ番組内のコーナー「ダンス甲子園」に出場したのをきっかけに、芸能界入りした。翌年、映画デビューし、NHKの連続テレビ小説「ふたりっ子」(1996年)、NHKの大河ドラマ「新選組!」(2004年)など、映画やドラマに出演した。
福島第一原発事故後は「脱原発」を訴えて芸能活動に支障を来すも、所属事務所を辞めて俳優として活動しながら政治的活動を強めてきた。2012年12月、第46回衆院選に立候補して落選したものの、翌年7月の参院選に東京選挙区から無所属で立候補し、66万6684票を獲得して初当選した。政治家としては、原発の即時撤退やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対などを主張しているが、その手法や行動がたびたび物議を醸してきた。13年10月、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡し、参院議長から厳重注意を受けた。15年9月の安全保障関連法案が成立した参院本会議では、1人牛歩を繰り返して採決を遅らせ、安倍晋三首相の問責決議案の記名投票の際には喪服姿で登壇して数珠を手に焼香のポーズをし、参院議長から厳重注意を受けた。
(原田英美 ライター/2015年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報