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魚雷艇 ぎょらいてい motor torpedo boat

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

魚雷艇
ぎょらいてい
motor torpedo boat

高速,小型で魚雷をおもな武器とする艦艇。最初は水雷艇と呼ばれた。魚雷の発明とともに生れ,世界最初の魚雷艇は 1876年に就役したイギリス海軍の『ライトニング』。第1次世界大戦の頃から内燃機関を推進動力とする小型高速の本格的な魚雷艇が出現した。

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デジタル大辞泉の解説

ぎょらい‐てい【魚雷艇】

魚雷攻撃を任務とする高速の小艦艇。

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百科事典マイペディアの解説

魚雷艇【ぎょらいてい】

魚雷を主兵装として敵艦船を攻撃する高速のモーターボート。第1次大戦に英・伊海軍で用いたのに始まり,第2次大戦では補給路,交通路の攻撃に主に用いた。魚雷艇相互間の戦闘のための機関砲も装備。
→関連項目警備艦

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょらいてい【魚雷艇】

魚雷を主兵装とし,魚雷攻撃や哨戒をおもな任務とする約200トン以下の小型の高速の軍艦。外洋航海能力はなく,おもに沿岸で使用される。魚雷艇の前身は水雷艇である。水雷艇は1877年にイギリスで初めて建造されたが,それが大型化したのが駆逐艦であり,小型のまま高速化したのが魚雷艇である。第1次世界大戦のイギリスのCMB(coastal motor boat),イタリアMAS(motoscafi antisommergibili)が初期の魚雷艇の代表的なものである。

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大辞林 第三版の解説

ぎょらいてい【魚雷艇】

魚雷・小口径砲または機銃を装備した小型高速艇。港湾・海峡など局地水域の哨戒しようかい・攻撃に用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚雷艇
ぎょらいてい
motor torpedo boat

水上艦船に対する魚雷攻撃を主任務とした高速艇。軍艦の一種。往時の水雷艇と同任務だが、船型など技術的にはまったく別種のもので、小型で軽快、しかもはるかに高速で航洋性がある。第一次世界大戦で、イギリスが滑走型船体の小型モーターボートに魚雷を積み、コースタル・モーターボート(CMB)と称して使用したのが最初。ほぼ同時期に、イタリアは段付高速型船体のマス(MAS)、ドイツは丸型船体のLMボートを採用した。CMBによるクロンシュタット襲撃、MASによるオーストリアのド(弩)級戦艦撃沈などの戦果をあげたが、波の高い海面では使用しえなかった。両大戦間に、船型改善による凌波(りょうは)性向上、主機改良による高速化が図られ、イギリスはV型船体のモーター・トーピドー・ボート(MTB)、イタリアは改良型MAS、ドイツは丸型船体のシュネル・ボート(Sボート)、アメリカはMTBに似たパトロールクラフト・トーピドー(PT艇)、日本は魚雷艇を多数建造した。
 第二次世界大戦では、枢軸国、連合国ともに数百隻を建造し、雷撃、局地護衛、対潜、哨戒(しょうかい)、強行機雷敷設、掃海、救助、輸送、連絡などの作戦に使われた。また魚雷にかえて砲兵装のみ装備したモーター・ガン・ボート(MGB)=砲艇もつくられた。第二次世界大戦後は、短時間で兵装を積み換えて魚雷艇、砲艇、駆潜艇、敷設艇などに変更しうる艇として建造されるものが多く、これらは高速哨戒艇と称されるようになった。また水中翼艇タイプのものも建造されている。
 現在は、基準排水量500トン以下、速力30ノット以上の砲艇、哨戒艇、駆潜艇、ミサイル艇などとともに高速戦闘艇fast attack craft(FAC)と総称され、魚雷を主兵装とするものはFAC‐torpedoと区分されているが、魚雷搭載艇は1970年代末ごろからほとんど建造されなくなり、対艦ミサイル(SSM)搭載のミサイル艇がその後継者になっている。[阿部安雄]
『堀元美・江畑謙介著『新・現代の軍艦』(1987・原書房) ▽『世界の艦船第502号 特集 現代の高速戦闘艇』(1995・海人社) ▽石橋孝夫著『艦艇学入門――軍艦のルーツ徹底研究』(2000・光人社) ▽Antony PrestonStrike Craft(1982, Bison Books) ▽Christopher ChantSmall Craft Navies(1992, Arms & Armour Press) ▽Stephen SaundersJane's Fighting Ships 2010-2011(2010, Jane's Information Group)』

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