山梔子(読み)さんしし

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典「山梔子」の解説

さんしし【山梔子】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。アカネ科クチナシの完熟果実を乾燥させたもの。消炎止血解熱精神安定などの作用がある。不眠症胃炎神経症に効く黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、慢性胃腸病、神経症に効く柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)黄疸(おうだん)じんましんに効く梔子柏皮湯(ししはくひとう)などに含まれる。黄柏(おうばく)梔子粉末を練って、打ち身で内出血した患部に貼(は)っても効果がある。また、昔は黄色染料としても用いた。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版「山梔子」の解説

山梔子 (クチナシ・サンシシ)

学名:Gardenia jasminoides f.grandi‐flora
植物。アカネ科の常緑低木,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典「山梔子」の解説

さん‐しし【山梔子】

〘名〙 クチナシのこと。また、乾燥したクチナシの果実。漢方で、解熱・止血・鎮痛・利尿薬とし、また、黄色の染料としても用いる。
※桂川地蔵記(1416頃)上「薬種総雖万端、今少々言之。先一、天南星。地骨皮〈略〉山梔子」

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世界大百科事典内の山梔子の言及

【クチナシ(梔子)】より

…ガの1種オオスカシバが好んでつき,食害される。【福岡 誠行】
[薬用]
 クチナシやコクチナシなどの果実を漢方で山梔子(さんしし)とよぶ。イリドイド配糖体ガルデノサイドgardenoside,カロチノイド配糖体クロシンcrocin(カロチノイドはクロセチンcrocetin)を含む。…

※「山梔子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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