岡山巌(読み)オカヤマ イワオ

20世紀日本人名事典 「岡山巌」の解説

岡山 巌
オカヤマ イワオ

大正・昭和期の歌人



生年
明治27(1894)年10月19日

没年
昭和44(1969)年6月14日

出生地
広島県広島市

学歴〔年〕
東京帝大医学部〔大正10年〕卒

学位〔年〕
医学博士

経歴
六高在学中から作歌し、「水甕」「連作」「自然」を経て、昭和6年「歌と観照」を創刊。13年「短歌革新の説」で歌壇を震憾させた。歌書に「現代歌人論」「短歌文学論」ほか、歌集に「思想感情」「体質」など6冊。東京鉄道病院勤務、三菱製鋼診療所長、八幡製鉄本社診療所顧問などを歴任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岡山巌」の意味・わかりやすい解説

岡山巌
おかやまいわお
(1894―1969)

歌人。広島市生まれ。東京帝国大学医学部卒業。内科医師尾上柴舟(おのえさいしゅう)に師事し、1916年(大正5)に『水甕(みずがめ)』同人。31年(昭和6)4月に歌誌『歌と観照』を創刊し、人間と文学との相互創造を目標に掲げる。36年に歌集『思想と感情』、38年に『帝都情熱』を刊行。その6月に発表された論文「歌壇の旧派化を救へ」は、現代の素材と表現を求めたもので、生き生きとした人間の存在を訴え、大きな反響がある。代表的な評論集は38年の『現代短歌論』。71年(昭和46)に遺歌集『体質』が刊行された。

[篠 弘]

 大いなるロダンは手のみ彫(ほ)りたれど生き生きとして全体を見す

『『岡山巌全歌集』(1980・短歌新聞社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡山巌」の解説

岡山巌 おかやま-いわお

1894-1969 大正-昭和時代の歌人,医師。
明治27年10月19日生まれ。東京鉄道病院などに勤務。短歌を六高在学中よりはじめ,大正5年「水甕(みずがめ)」同人,10年「自然」同人。昭和6年「歌と観照」を創刊,主宰。短歌革新論を展開した。昭和44年6月14日死去。74歳。広島県出身。東京帝大卒。著作に「現代歌人論」,歌集に「思想と感情」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「岡山巌」の解説

岡山 巌 (おかやま いわお)

生年月日:1894年10月19日
大正時代;昭和時代の歌人;医師。三菱製鋼診療所長;八幡製鉄本社診療所顧問
1969年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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