岡崎清一郎(読み)オカザキ セイイチロウ

20世紀日本人名事典 「岡崎清一郎」の解説

岡崎 清一郎
オカザキ セイイチロウ

大正・昭和期の詩人



生年
明治33(1900)年9月19日

没年
昭和61(1986)年1月28日

出生地
栃木県足利市大町

学歴〔年〕
佐野中中退

主な受賞名〔年〕
文芸汎論詩集賞(第7回)〔昭和15年〕「肉体輝耀」,高村光太郎賞(第3回)〔昭和35年〕「新世界交響楽」,歴程賞(第9回)〔昭和46年〕「岡崎清一郎詩集」,読売文学賞(第24回・詩歌俳句賞)〔昭和47年〕「春鶯囀」,勲四等瑞宝章〔昭和47年〕,栃木県文化功労賞,足利市文化功労賞

経歴
太平洋画会研究所で学ぶが、15、6歳ころから詩を書き始め、大正12年ころ北原白秋に詩才を認められる。のち村野四郎らの「旗魚」に参加し、昭和4年第1詩集「四月の遊行」を発表して詩壇に登場。10年詩誌「歴程」同人となる。11年より足利市に定住。「近代詩猟」「世界像」も主宰した。日常の背景にある不安や恐怖を幻想としてイメージする詩風で、著書は、詩集「神様と鉄砲」「火宅」「肉体輝耀」「夏館」「韜晦の書」「新世界交響楽」「岡崎清一郎詩集」「春鶯囀」、句集「花鳥品〓」「日中鈔」ほか。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岡崎清一郎」の意味・わかりやすい解説

岡崎清一郎
おかざきせいいちろう
(1900―1986)

詩人。栃木県足利(あしかが)市の生まれ。佐野中学中退。1923年(大正12)北原白秋(はくしゅう)を知り、その『近代風景』に参加。のち村野四郎らの『旗魚(きぎょ)』、堀口大学の『オルフェオン』などにも加わる。35年(昭和10)『歴程』に参加。詩集に『火宅』(1934)、『韜晦(とうかい)之書』(1951)、『古妖(こよう)』(1969)などがある。詩は生の不安、悲哀、そして豊饒(ほうじょう)を奔放な修辞に包んで異色。

[安藤靖彦]

『『日本の詩23 近代詩集2』(1979・集英社)』『『現代詩鑑賞講座8』(1969・角川書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡崎清一郎」の解説

岡崎清一郎 おかざき-せいいちろう

1900-1986 大正-昭和時代の詩人。
明治33年9月19日生まれ。北原白秋の「近代風景」や村野四郎らの「旗魚」に参加,昭和4年第1詩集「四月遊行」を刊行する。のち「歴程」同人。35年「新世界交響楽」で高村光太郎賞,48年「春鶯囀(しゅんおうてん)」で読売文学賞。昭和61年1月28日死去。85歳。栃木県出身。

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367日誕生日大事典 「岡崎清一郎」の解説

岡崎 清一郎 (おかざき せいいちろう)

生年月日:1900年9月19日
大正時代;昭和時代の詩人
1986年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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