韜晦(読み)とうかい

精選版 日本国語大辞典 「韜晦」の意味・読み・例文・類語

とう‐かい タウクヮイ【韜晦】

〘名〙 自分才能地位形跡などをごまかしてわからないようにすること。他人の目をくらまし、隠すこと。
※翰林葫蘆集(1518頃)九「両度斥南禅聘其韜晦可知矣」
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一〇「毫も其気質の如何を知らせず、いとよく韜晦(トウクヮイ)して喜憂を示さず」 〔旧唐書‐宣宗紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「韜晦」の意味・読み・例文・類語

とう‐かい〔タウクワイ〕【××晦】

[名](スル)
自分の本心や才能・地位などをつつみ隠すこと。
「何故貴女は自分をそれ程まで―して居られるのか」〈有島或る女
身を隠すこと。姿をくらますこと。
「章三郎は一と月ばかり―していたが」〈谷崎異端者の悲しみ〉
[類語](2隠れるひそしのもぐまぎれる紛れ込む逃げ込む潜伏せんぷく隠伏する身を隠す・身をひそめる・人目を盗む人目を忍ぶ人目を憚る人目を避ける逃げ隠れ鳴りを潜める雲隠れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android