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早池峰山 はやちねさん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

早池峰山
はやちねさん

岩手県中部,北上高地のほぼ中央にある山。標高 1917m。遠野市花巻市宮古市の境界に位置する。北上高地の最高峰で北上高地隆起準平原の残丘。山体は早池峰岩体と呼ばれる蛇紋岩,その他の超塩基性岩類からなり,巨岩が露出。山頂一帯は「早池峰山および薬師岳の高山帯・森林植物群落」として国の特別天然記念物に指定。特にハヤチネウスユキソウは有名。早池峰山を中心に早池峰国定公園に指定されている。

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デジタル大辞泉の解説

はやちね‐さん【早池峰山】

岩手県中央部、北上高地の最高峰。標高1917メートル。蛇紋岩からなり、高山植物帯は特別天然記念物。山頂に早池峰神社奥宮があり、神楽が行われる。

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百科事典マイペディアの解説

早池峰山【はやちねさん】

岩手県中部,北上高地中央部の山。標高1917mで同高地の最高峰。隆起準平原上の残丘とみられ,北上高地を南北に2分する早池峰構造帯が走る。山頂から東に三陸海岸,西に奥羽山脈が望まれ,6合目から山頂にかけてハヤチネウスユキソウ等の高山帯・森林植物群落(特別天然記念物)がある。
→関連項目大迫[町]日本百名山

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世界大百科事典 第2版の解説

はやちねさん【早池峰山】

岩手県のほぼ中央部,北上高地南部にある山。標高1914m。北上高地の最高峰で大迫(おおはさま)町,遠野市,川井村にまたがる早池峰国定公園の中心地でもある。山体は蛇紋岩からなる堅牢な残丘で,山頂には巨岩が露出する。主峰をはさんで東に剣ヶ峰(1827m),西に中岳(1679m),鶏頭山(1445m),毛無森(1427m)がほぼ東西に連なる。南斜面の標高1300m付近までは,ナンブトラノオ,ハヤチネウスユキソウなどの高山植物群落が広がり,北斜面には閉伊(へい)川沿いの低地林から始まって山頂部のハイマツ帯に至る整然とした樹林の垂直分布が見られ,これらは早池峰高山植物帯として特別天然記念物に指定されている。

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大辞林 第三版の解説

はやちねさん【早池峰山】

岩手県中央部、北上山地の最高峰。海抜1917メートル。ハヤチネウスユキソウ・ナンブトラノオなどの高山植物群落は国の特別天然記念物。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔岩手県〕早池峰山(はやちねさん)


岩手県中央部にそびえる山。北上(きたかみ)高地の最高峰。標高1917m。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。ハヤチネウスユキソウ・ナンブトラノオなどの固有種を含めた高山植物群落は特別天然記念物。古くより山岳信仰の対象で、南西麓(なんせいろく)の岳(たけ)集落に早池峰神社が鎮座。早池峰神楽(かぐら)は国の重要無形民俗文化財。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

早池峰山
はやちねさん

岩手県中央部にそびえる北上(きたかみ)高地の最高峰。標高1917メートル。花巻(はなまき)市、宮古(みやこ)市、遠野(とおの)市にまたがる。中岳(なかだけ)、鶏頭(けいとう)山、毛無森(けなしもり)などからなる早池峰連峰の主峰でもある。
 山体は蛇紋岩からなる堅牢(けんろう)残丘で、山頂は巨岩が露出、南面は急峻(きゅうしゅん)な古生層が重畳し、その間に高山植物の草本帯が広がる。主峰と中岳間の尾根筋、南斜面の標高約1300メートルまでの裸岩地帯にはナンブトラノオ、ハヤチネウスユキソウなどの乾性高山植物群落がある。北斜面は閉伊川沿いの低地林から始まるブナ帯、アオモリトドマツ帯、ハイマツ帯、草本帯と典型的な垂直分布を示している。高山植物は約250種、面積1315ヘクタールの高山植物帯は、特別天然記念物に指定されている。山麓(さんろく)の花巻市大迫町内川目(うちかわめ)の岳(たけ)には早池峰神社、山頂には806年(大同1)草創と伝えられる奥宮があり、神社に奉納される早池峰神楽(かぐら)は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。登山路は大迫口、門馬(もんま)口、遠野口の三つのコースがある。[金野一]

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世界大百科事典内の早池峰山の言及

【岩手[県]】より

…(3)北上高地と三陸沿岸地帯 岩手県の東半分を占める高地(山地)で,なだらかな準平原が続き,高い山の少ないかわりに奥行きの深い山系である。一段と高い早池峰(はやちね)山(1914m,国定公園)や五葉(ごよう)山,兜明神(かぶとみようじん)岳,姫神山などの山々は,浸食から残された残丘である。この山地では砂鉄を多く産し,燃料の木炭と結びついて砂鉄製鉄が盛んとなり,17世紀中ごろ以後,藩の奨励もあって南部鉄器の製造業が発展した。…

※「早池峰山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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