巡航ミサイル(読み)ジュンコウミサイル

デジタル大辞泉 「巡航ミサイル」の意味・読み・例文・類語

じゅんこう‐ミサイル〔ジユンカウ‐〕【巡航ミサイル】

ジェットエンジン推進力とする誘導ミサイル低空を飛ぶためレーダーで捕らえにくい。

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精選版 日本国語大辞典 「巡航ミサイル」の意味・読み・例文・類語

じゅんこう‐ミサイルジュンカウ‥【巡航ミサイル】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] cruise missile訳語 ) 数十から数百メートルの低高度を、主にジェット推進によって地形を照合しながら進む誘導ミサイル。陸上発射・空中発射・水中水上)発射などの種類がある。略称CM。

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百科事典マイペディア 「巡航ミサイル」の意味・わかりやすい解説

巡航ミサイル【じゅんこうミサイル】

目標に至るまで水面地面に沿って一定高度を一定速度で飛行するミサイル。大気圏外の放物弾道を飛行する弾道ミサイルに対してこう呼ぶ。〈cruse missile〉という英名から,CMとも略称。推進方法はターボファンエンジンなどのジェットエンジンが主流。長距離を地形に沿って進むため,精度の高い誘導装置が必要で,従来慣性誘導と地形データを読み取って照合するTERCOMterrain contour matching方式が採用されていたが,最近はこれにGPSを組み合わせてさらに精度を高めたものも登場した。

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世界大百科事典(旧版)内の巡航ミサイルの言及

【ミサイル】より

…さらにこれらミサイル技術をもとに,人工衛星,惑星ロケット等の打上げが進められている。 第2次大戦後の冷戦下における米ソの戦略は,ミサイル技術,核弾頭技術等を背景に時代とともに変化してきているが,ICBMと潜水艦発射弾道ミサイルsubmarine launched ballistic missile(略号SLBM)および核爆弾または空中発射巡航ミサイルair‐launched cruise missile(略号ALCM)搭載の戦略爆撃機を戦略部隊の3本柱として組み立てられてきたことは変りない。また,戦略核ミサイルより射程の短い中距離核ミサイルまたは戦域核ミサイルと呼ばれる一群のミサイルも配備されてきた。…

※「巡航ミサイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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