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破骨細胞 はこつさいぼうosteoclast

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

破骨細胞
はこつさいぼう
osteoclast

正常の骨形成の際に破壊と吸収を行う大型の細胞で,多数の核を含んでいる。髄腔内の骨質に接してみられる。その起源については不明の点もあるが,造骨系の細胞か,血管系の細胞に由来すると考えられている。

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デジタル大辞泉の解説

はこつ‐さいぼう〔‐サイバウ〕【破骨細胞】

骨の内側の骨梁の表面にあり、古くなった骨を吸収する働きをもつ細胞。新しい骨をつくる骨芽細胞とともに、骨組織の発達や代謝に重要な役割を果たす。破骨細胞の機能亢進や、骨芽細胞とのバランスの崩れが骨粗しょう症などの骨疾患の原因とされ、治療・緩和薬開発に向けてメカニズムや機能の解明が進められている。

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大辞林 第三版の解説

はこつさいぼう【破骨細胞】

骨の破壊に関与する細胞。骨を溶解させ、血液中にカルシウムなどを供給する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

破骨細胞
はこつさいぼう
osteoclast

骨を破壊して吸収する骨吸収能をもつ細胞。血液細胞(単球)から分化するとされ、核を十数個~100個程度もつ直径20~100マイクロメートルに及ぶ巨細胞で、自ら骨を破壊し吸収してできた骨表面の凹み(侵食窩(か)、ハウシップ窩)にしばしば存在する。骨は骨形成(新生)と同時に骨破壊および骨吸収(消化)を繰り返している。すなわちつくられることと壊されることが同時に行われ、再生される。このうちの骨の形成を担っているのが骨芽細胞であり、骨の破壊や過剰または古くなった骨の消化など骨吸収能をもつのが破骨細胞である。この二つの細胞は互いに作用しあうことによって形成と吸収のバランスを保ち、骨成長にかかわる重要な役割を担っている。[編集部]

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世界大百科事典内の破骨細胞の言及

【骨】より

…もしこのまま進むと,骨髄腔のひじょうに小さい,緻密質の厚い骨ができあがるだろう。それを避けるために,骨には後述の破骨細胞osteoclastsという一種の巨細胞が発生して,初めにできた骨髄を骨髄腔のほうから溶かしていく。このようにして,骨の外形が大きくなるにつれてそれと調和のとれた大きさの骨髄腔ができていく(図3)。…

※「破骨細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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