差合う(読み)サシアウ

デジタル大辞泉 「差合う」の意味・読み・例文・類語

さし‐あ・う〔‐あふ〕【差(し)合う】

[動ワ五(ハ四)]
物事がかち合ってさしつかえる。「その日は先約と―・っていて行けません」
出あう。出くわす。
烏帽子えぼし直衣なほしなる人の、ふと―・ひたるに」〈狭衣・三〉
1か所に重なり合う。付け加わる。
「方々の大臣おとどたち、この大将の御勢ひさへ―・ひ」〈真木柱
向かい合う。また、近接する。
胡国と日本の東のおく地とは―・ひてぞあんなる」〈宇治拾遺・一五〉
酒を酌み合う。
「世に似ずうまき酒にてありければ、三人―・ひて」〈今昔・一九・二一〉
言い合う。
「互ひに犯科の得失を―・ふが如し」〈太平記・二七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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