差合(読み)サシアイ

デジタル大辞泉 「差合」の意味・読み・例文・類語

さし‐あい〔‐あひ〕【差(し)合(い)/指(し)合(い)】

[名・形動]
1 さしつかえ。さしさわり。
「毫ちっとも貴方に―のあるのじゃ御座いませんけれどね」〈木下尚江・良人の自白〉
2 人前で言ったりしたりすべきでないこと。つつしみ、遠慮すること。また、そのさま。
「お酒に酔うと直じきに親子の―もなく」〈二葉亭・浮雲〉
3 二人で力を合わせてある物事をすること。また、そのさま。
「二人で―にかつぐ」〈左千夫・野菊の墓〉
4 月経をいう女房詞。
5 連歌・俳諧で、同字語や同義語などが規定以上に近くに出るのを禁じること。また、そのきまり。→去り嫌い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「差合」の意味・読み・例文・類語

さし‐あわせ‥あはせ【差合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 他の人と一緒にすること。また、一緒であること。さし。さしあい。
    1. [初出の実例]「旅の世の憂きをいとはば輿舁(こしかき)のくるしむ道ぞさし合せなる」(出典:三十二番職人歌合(1494頃)二六番)
  3. ② 急の用に役立てることのできるもの。たすけとなるもの。
    1. [初出の実例]「たからは身のさしあはせ、これをうりて、当座の用にたつるより外なし」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)五)
  4. ③ さしさわり。故障。さしあい。
    1. [初出の実例]「ハッと恟(びっく)り、差合せ包む我が名の顕れ口」(出典:浄瑠璃・伊賀越道中双六(1783)八)

さ‐あい‥あひ【差合】

  1. 〘 名詞 〙 取引相場で、相場上の差のこと。鞘(さや)。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の差合の言及

【去嫌】より

…変化を生命とする連句文芸の心得として,一巻の連句において同季・同字,または同種・類似の語が頻出しないように設けられた規定。その規定を犯してAの語とBの語が近接して用いられることを〈差合(さしあい)〉という。去嫌は差合を避けるための規定で,用いるなら少なくとも三句隔てよという場合には〈AにBは三句去る〉,同じ懐紙のうちには用いるなという場合には〈AにBは折(おり)を嫌う〉などという。…

※「差合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

[名](スル)1 別の衣服に着替えること。特に夏冬の季節に応じて改めること。平安時代には、陰暦4月1日、10月1日に行われた。江戸幕府では、このほかに5月5日・9月9日などにも着替える定めがあった。現...

衣替えの用語解説を読む