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市原王 イチハラノオオキミ

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デジタル大辞泉の解説

いちはら‐の‐おおきみ〔‐おほきみ〕【市原王】

天智天皇の曽孫安貴王の王子。廷臣・歌人。備中守・玄蕃頭(げんばのかみ)・治部大輔・造東大寺長官などを歴任。万葉集に歌数首が残る。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

市原王 いちはらおう

?-? 奈良時代,安貴(あき)王の王子。
能登(のと)内親王の夫。東大寺の写経司舎人(とねり),写一切経長官,備中守(びっちゅうのかみ)などをへて,天平(てんぴょう)19年写経司長官となる。天平宝字7年造東大寺長官。「万葉集」に8首がのり,大伴家持(おおともの-やかもち)と歌のうえでの親交が想定される。
【格言など】一つ松幾代か経ぬる吹く風の声(おと)の清きは年深みかも(「万葉集」)

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朝日日本歴史人物事典の解説

市原王

生年:生没年不詳
奈良時代の皇族,歌人。天智天皇の皇子施基親王の曾孫。安貴王の子が通説であるが,天智の川島皇子の曾孫との説もある。『万葉集』に8首の歌を遺す。天平15(743)年,無位から従五位下を授けられ,写一切経所長官,玄蕃頭,備中守,金光明寺造仏長官,写経司長官,大安寺造仏所長官,造東大寺司知事,治部大輔,摂津大夫,造東大寺司長官など,主に仏教関係事業の官職を歴任し,正五位下に至った。王の家があった平城京左京4条2坊には藤原仲麻呂の田村第があるが,天平宝字8(764)年の仲麻呂の乱以後は王の姿も消えているので,仲麻呂派に属していたらしい。妻能登内親王(光仁天皇皇女)との間に五百井女王,五百枝王をもうけている。

(岩本次郎)

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世界大百科事典 第2版の解説

いちはらのおう【市原王】

奈良時代の皇族。生没年不詳。天智天皇の後裔,阿(安)貴王の子。光仁天皇の女能登内親王を妻とし,五百井女王,五百枝王の2子がある。皇后宮職舎人から写経司長官,玄蕃頭兼備中守のまま造東大寺司の長官にあたる知事となり,748年(天平20)から3年間,大仏鋳造期間在任し,功により正五位下に至る。治部大輔をへて763年(天平宝字7)正月摂津大夫,4月再び造東大寺司長官となり,翌年正月吉備真備と交替。以後不明。

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大辞林 第三版の解説

いちはらのおおきみ【市原王】

奈良時代の歌人。天智天皇の曽孫安貴王の子。万葉集に短歌八首を残す。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

市原王
いちはらのおおきみ

生没年不詳。奈良時代の歌人。『万葉集』に短歌8首を残す。曽祖父(そうそふ)志貴皇子(しきのみこ)、祖父春日王(かすがのおおきみ)、父安貴王(あきのおおきみ)も万葉歌人。玄蕃頭(げんばのかみ)、備中守(びっちゅうのかみ)、治部大輔(じぶのたいふ)その他を歴任。位は正五位下、生存は763年(天平宝字7)まで確認できる(続日本紀(しょくにほんぎ))。作歌は733年(天平5)ごろから758年(天平宝字2)までのもの。全体に宴席などでの身辺に題材をとった穏やかな歌風だが、ひとりっ子であることを悲しむ歌や、平安朝には多いが『万葉集』では唯一の、梅の香を歌った歌など、特異な素材の作もある。なお「市原」と署名のある自筆の書状が正倉院に残っている。[遠藤 宏]
 梅の花香(か)をかぐはしみ遠けども心もしのに君をしそ思ふ
『維方惟章著「天智系の皇子たち」(『万葉集講座5』所収・1973・有精堂)』

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