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常磁性共鳴(読み)じょうじせいきょうめい(英語表記)paramagnetic resonance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

常磁性共鳴
じょうじせいきょうめい
paramagnetic resonance

常磁性体での磁気共鳴の総称であるが,普通電子スピン共鳴のうちの電子常磁性共鳴をさしている。常磁性遷移金属,希土類金属イオンを含む固体では,共鳴スペクトルにより固体内の常磁性イオン位置における結晶電場の大きさ,および対称性についての知識が得られ,スピンハミルトニアンを決定することができる。したがってイオンの低いエネルギー準位を決定することが可能となる。また電子スピンと核スピンの超微細相互作用により,共鳴スペクトルに超微細構造が現れ,有機物質中の遊離基の構造や電子状態,半導体の不純物レベルの電子の共有結合の大きさについて知ることができる。共鳴吸収線の形や幅は,磁気緩和現象の緩和時間とも関係しており,物質内の電子状態についての知識が得られる。

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