ある地点で太陽が南中してから翌日再び南中するまでの時間間隔を真太陽日という。真太陽日の長さは季節によって一定でなく,9月20日ころに最短で平均値より22秒短く冬至のころ最長で30秒長い。これは太陽の年周運動による赤経の増加が一様でないためである(ここでは地球の自転は完全に一様であると考えている)。そこで真太陽日を1年を通じて平均した値を平均太陽日という。正確には,天の赤道上を春分点を出発して西から東に一定の角速度で運行し,1回帰年かかって春分点に戻る仮想の平均太陽を考え,この平均太陽が相次いで南中する時間間隔を平均太陽日という。なお真太陽日は視太陽日ともいわれる。天球上に見たままの位置の太陽(視太陽)は年周光行差のために真の位置にある真太陽より黄道に沿って20.″5(1.37秒)だけ西にずれて見える。ゆえに真太陽と視太陽を区別することはあるが,太陽日の長さは真太陽でも視太陽でも変わらない。単に太陽日といえば平均太陽日を指すことが多い。
執筆者:堀 源一郎
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…しかしその長さは季節によって変わり,秋分のころの真太陽日の長さは冬至のころに比べて約50秒短い。そこで真太陽日を年間を通じて平均したものを平均太陽日mean solar dayとする。日常使っている1日はこの平均太陽日である。…
…例えば9月半ばすぎには23時間59分38秒くらいであるが,12月下旬には24時間30秒ほどの長さとなる。そのように差があるために1年の平均をとって平均太陽日を定義している。1日というのはこの平均の太陽日のことである。…
…それで実生活の便宜のために太陽の南中から次の南中までを1日(太陽日)とし,それを24等分して1時間(太陽時)として実用した。しかし地球は楕円軌道を回っているため1太陽日が季節によって変動があるので,1年間の太陽日を平均して1日(平均太陽日)としそれに基づいて1時間を定めている。 太陽の南中時刻は各地で異なっているので,その場所,あるいはそこを中心とした限られた地域で用いられる時刻を地方時と呼ぶ。…
…真太陽日と平均太陽日との総称。太陽が一地点の子午線を通過してから翌日再び通過するまでの時間間隔を真太陽日apparent solar dayという。…
※「平均太陽日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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