平江帯(読み)ヒゴタイ

デジタル大辞泉 「平江帯」の意味・読み・例文・類語

ひご‐たい【江帯】

キク科の多年草。草原にまれに生え、高さ約1メートル。葉はアザミに似て羽状に切れ込み、縁にとげがある。8~10月、濃青色の花を球状につける。近縁のヨーロッパ原産のルリタマアザミは切り花用に栽培される。

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精選版 日本国語大辞典 「平江帯」の意味・読み・例文・類語

ひんごう‐たいヒンガウ‥【平江帯】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひん」「ごう」はそれぞれ「平」「江」の唐宋音 )
  2. 中国の平江府(江蘇省呉県)から産する、両端ふさのある帯。
    1. [初出の実例]「紫藤の屈曲せる枝毎に高く平江帯(ヒンゴウタイ)を掛けて」(出典太平記(14C後)三九)
  3. ひごたい(平江帯)大和本草(1709)〕

ひご‐たい【平江帯・漏盧】

  1. 〘 名詞 〙 キク科の多年草。本州の愛知県と岡山県、四国、九州、朝鮮の日当たりのよい草原に稀にはえる。高さ約一メートル。葉は長さ一五~二五センチメートルの広披針形で羽状に分裂、縁に小さな棘(とげ)をもち裏に白毛を密生する。根生葉には長い柄がある。秋、茎頂に青紫色で径約五センチメートルの球状の頭花が咲く。小花はすべて管状花。果実には黄褐色の毛を密布する。漢名、漏盧。ひんごうたい。るりひごたい。ひごたえ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「平江帯」の解説

平江帯 (ヒゴタイ・ヒンゴウタイ)

学名Echinops setifer
植物。キク科の多年草

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