平準(読み)ヘイジュン

精選版 日本国語大辞典 「平準」の意味・読み・例文・類語

へい‐じゅん【平準】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水準器で測って、水平にすること。平らにすること。平均。
    1. [初出の実例]「但し其層々を平準(ヘイジュン)し」(出典:西洋家作雛形(1872)〈村田文夫・<著者>山田貢一郎訳〉一)
  3. 物事均一をはかり、でこぼこをなくすこと。また、そのようにしてできた一定の水準。
    1. [初出の実例]「吾知平準格物之性未嘗失其本領」(出典:五山堂詩話(1807‐16)序)
  4. へいじゅんほう(平準法)
    1. [初出の実例]「明て御囲米といふ事は始りて、米高からんとする時は、御払米に出て、下値なる時は御買上ありて直段を上るやうにす。いわゆる平準なり」(出典:随筆・梅翁随筆(1789‐1801か)五)
    2. [その他の文献]〔史記‐平準書〕

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普及版 字通 「平準」の読み・字形・画数・意味

【平準】へいじゆん

物価調節法。〔史記、平準書〕天下物、~貴(たか)ければち之れを賣り、賤(やす)ければ則ち之れを買ふ。此(かく)の如くんば、~物、踊(とうよう)することを得ず。故に天下の物を抑(おさ)ふ。名づけて準と曰ふ。

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