揃う(読み)ソロウ

デジタル大辞泉 「揃う」の意味・読み・例文・類語

そろ・う〔そろふ〕【×揃う】

[動ワ五(ハ四)]
二つ以上のものの、形・大きさなどが同じになる。「粒が―・う」「高さの―・った家並み
整然と並ぶ。「机が一列に―・う」
全体一つにまとまる。調和する。「足並みが―・う」「合唱の声が―・う」
必要なもの、あるべきものが集まる。欠けたところなく備わる。「条件が―・う」「資料が―・う」「走、攻、守の三拍子が―・った選手」
[類語](1合う一致する平均する合致符合吻合団結暗合整合大同大同団結結束該当当てはまる/(2整う備わる/(4出揃う集まる勢揃せいぞろいする集う群がる群れるたむろ駆け付ける殺到すだくたかる固まる参集寄り合う寄り集まる・寄り集う・馳せ集まる・馳せ参ずる馳せつける集合集結オンパレード

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精選版 日本国語大辞典 「揃う」の意味・読み・例文・類語

そろ・うそろふ【揃】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
    1. 二つ以上のものの形や程度、状態などが、等しくなる。一致する。同じになる。
      1. [初出の実例]「風吹はしとろになひくなよたけのそろはぬふしによをかさねつつ〈平重時〉」(出典:現存和歌六帖(1249‐50頃))
      2. 「口で云た様にはえ不行事があるぞ。言行のそろうが大事なぞ」(出典史記抄(1477)一一)
    2. 二つ以上の気持や心が、一つにまとまる。相合う。
      1. [初出の実例]「人の心調ずして、懸時も泚(ソロハ)ず引時も助けず」(出典:太平記(14C後)一五)
      2. 「人の心が一つにそろひ」(出典:虎明本狂言・文蔵(室町末‐近世初))
    3. そうあるべきものが全部ととのう。残らずそなわる。集まって一つの形や組をなす。
      1. [初出の実例]「この芸態に、皮・肉・骨あり。此三、そろふ事なし」(出典:至花道(1420)皮・肉・骨の事)
      2. 「そろた、出そろた、さなへが そろた」(出典:唱歌・田植(文部省唱歌)(1942)〈井上赳〉)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙そろえる(揃)

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