影像(読み)エイゾウ

デジタル大辞泉 「影像」の意味・読み・例文・類語

えい‐ぞう〔‐ザウ〕【影像】

絵画などに表された神仏や人の姿。肖像えい。えすがた。「祖師影像を飾る」
[類語]肖像ポートレート画像彫像塑像自画像画面実像虚像残像

よう‐ぞう〔ヤウザウ〕【影像】

絵画や彫刻に表した神仏や人の像。えすがた。えいぞう。

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精選版 日本国語大辞典 「影像」の意味・読み・例文・類語

よう‐ぞうヤウザウ【影像】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「よう」は「影」の呉音 ) 仏教で、鏡にうつった影、姿の意を表わし、諸事性に自性がないことをいう。転じて、絵や彫刻に表わした神仏や人の姿かたち。えすがた。えいぞう。
    1. [初出の実例]「唐の玄弉三蔵の天竺に渡て此の峒(ほら)に行て其影像(やうざう)を見奉て記し置給へる也と」(出典今昔物語集(1120頃か)三)
    2. [その他の文献]〔円覚経〕

えい‐ぞう‥ザウ【影像】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 絵画などにあらわした神仏や人のすがたかたち。絵姿。肖像。えい。
    1. [初出の実例]「御影像を書かむとて急ぎけり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)峰の月)
  3. えいぞう(映像)

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普及版 字通 「影像」の読み・字形・画数・意味

【影像】えいぞう

画像。

字通「影」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の影像の言及

【ドビュッシー】より

…音色的契機を印象的契機と同一視してよければ,この様式を印象主義の名でよべるかもしれない。しかし彼の音楽では,自然(感覚)と想像力の協働が,しばしば類推によって楽想,旋律,和音を変容しつつ反復し,音像(影像)の連鎖・堆積として全体の持続を紡ぎあげてゆく。それは,音にイニシアティブをとらせながら,しかも現前する音響のかなたに想像的なものをよびさまして,〈心象の飛揚するときは“歌”成る〉(マラルメ)ような芸術であるという点で,印象主義よりも象徴主義に近い。…

※「影像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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